暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

携える

2022年10月31日 | 古民家
 夢を見るのはいくつも理由があるのだろうけど・・・一生に一回の経験はいくつもあって・・・
同じ時間を繰り返し過ごしたと思えば・・・これきり出会う機会も無いまま消されてしまい・・・
二度と夢を見ない時もある・・・。

住い造りは特別で・・・何度も携わる人は少ないはずで、それほど住まいは大切な場所だったはず・・・。
何世代も継がれるのは・・・簡単では無い住まい造りに、大切に思う住まい造り・・・
切り捨てる暮らしは違和感を持つ暇もないまま・・・いくつもいくつも簡単な住まい作りが始まり・・・
いつの間にか終わるのか終わってしまうのか・・・見えないまま・・・。

整った町並みを見ていると・・・造った人も、育てた人も、住み始めた人も・・・
みんなの顔が見えて来て・・・並んだ綺麗な佇まいに、守ろうと想いは募って来るのかも・・・。
どんな人がどんな思いで住み続け・・・どんな場所を未来に残せるのか・・・
今を思えば、明日に気付いて・・・昨日を思えば、未来の姿を想像出来るのかもしれない・・・。
同じ時間を歩くには・・・住まいも地域も手を携えて歩いていかなければいけないような気がします。

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2022年10月30日 | 古民家
 頭でカラカラと廻り・・・星が空で廻って、おひさまの廻りを空が廻る・・・
360度・・・365日グルルと廻る間に、ボクらは走って・・・
追いつきそうで眩しくて・・・気が付けば足踏みしているボクがいる・・・。
お父さんのお父さんも・・・お母さんのお母さんも一緒に暮らして・・・
同じ場所をみんなで廻れば・・・大きな空の輪が出来る・・・。

空の向こうに海の向こう・・・目を向けてもどうしようもない時を歩いて・・・
変化の無い暮らしを過ごしても・・・歩くしか無くて・・・
100年育った木でこしらえた柱を触れば・・・100年前に植えて育ててくれた顔を浮かべても・・・
この先100年後の顔はおぼろげで・・・
未来のお話しは・・・どこまで伝える事が出来るのだろうか・・・。

地産地消が謳われて・・・もどかしい時が過ぎて行く・・・。
豊かな森が手つかずで・・・静かな森は静かに暗く、病に悩まされ・・・
必要な時に手を広げる訳にも行かず・・・いつまでも廻っている・・・。
いてほしい時の為に・・・ずいぶん前から準備をするのはいつもの事で・・・
自然が相手では、世代を越えて準備もしている・・・。
来年を見て今年を歩いて・・・再来年を覗いて、去年は過ごして来たのは・・・
全部が繋がる輪の中にいるのを・・・誰もが知っているからなんだろう。


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人気無く

2022年10月29日 | 古民家
 忘れられたかもしれない町の中を歩いて・・・空気は動いているのに人の模様は見えなくて・・・
遠くに影を見つけても・・・そそくさと家の影に消えて行く・・・。
見知らぬ町でも無いのに・・・昼のさなかに見知らぬ人が動けば・・・
影は影へと逃げて、人気の無い町に戻って行く・・・。

売地に空き家の姿を見かけるようになると・・・手を取り合う様に広がり始めて・・・
人の流れも車の流れも姿を変えて・・・静かな時間が流れて行く・・・。
点と点を結ぶ歩みが早くなると・・・間に置かれた時間は空虚に流れ・・・
細かな文化の流れと・・・時代の育みは忘れ去られ、いつしか狭間に飲み込まれてしまう・・・。

栄枯盛衰・・・永遠の世の中は続くようでどこかで行き止まり・・・
悲しい時代も・・・懐かしく思える時間の流れに手伝い・・・
今の世が一番不確かに思えても・・・現実はいつも目の前を歩いている・・・。
大小地域に転がる特別でも無い言葉や暮らしの文化は・・・忘れがちでも、ずいぶんと守られ・・・
ふとした時に想い出し温めてくれる・・・。
そんな気持ちに帰るには・・・幼い頃の暖かな自然の暮らしと、特別でも無い穏やかな暮らしが必要な気がします。


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居場所

2022年10月28日 | 古民家
 舞い降りる結晶の姿が儚くて・・・寒々光る雪景色に、おひさまは暖かく降りて・・・
秋の模様を描きながら・・・冬支度は始まり、いつもより澄んだ空は淡く青く広がって行く・・・。
秋が寂しいと・・・冬は暖かくと思いながら、人の繋がりに温もりを求め・・・
人との関りに無頓着を通り過ぎた頃・・・地域に関心を装う想いに追い立てられ・・・
すごすごと表通りに出ようとしてみても・・・不器用な姿が右往左往している・・・。

遠く離れて幾年も・・・振り返る事の無い年月にハタリと音がはじけてみて・・・
真逆の道をたどる人もソロソロと・・・文化を残す意味や、伝統を守る理屈が歩いて来るけれど・・・
特別でも無い普通が・・・何となく続いて来たのが暮らしの中に沁みついて・・・
いつのまにやら歴史や伝統と言われてみるけれど・・・地域で生まれる独自が文化になる・・・。

古民家の住いに幾重にも重なる技術は・・・一つ所だけでは無い、地域の文化が混じり合い・・・
ガタガタと重なり繋がれて来て・・・今の暮らしがあれば・・・
この先も続く時間は積み木のように危なげに重なり合いながら・・・
積み上げられないと、この先の文化も守られないようにも思う・・・。
世界を相手に関わりを持てば・・・この先どんな暮らしが生まれるのかは想像できなくても・・・
伝統文化を大切に想い、誇りを持てるなら・・・自信をもって繋げる居場所造りは残されて行くような気がします。

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消える

2022年10月27日 | 古民家
 ザクリザクリと踏み荒らす・・・景色と風景を背中で感じながら・・・
幼い記憶は遠くに浮かんで・・・小さな記憶は薄れて流れて行く・・・。
どこまでも変わらない想い出も・・・遠くに残る記憶は身近に感じても・・・
いつかは変わってしまう町並みに・・・どこまで追いつけるか頭の中をくすぐってみる・・・。

空地に置かれた車の数を数えて・・・ここに何があったのか思い出せず・・・
綺麗なビルの、見下ろす姿に・・・そこに誰が暮らしていたのか浮かびもせず・・・。
流れる時間に記憶は置いてきぼりで・・・駆け足で手を伸ばしてみても届くことなく・・・
町の中に残る影を見つけては・・・クルクルと巡らしても、子供の記憶はあどけなく・・・
薄い煙に巻かれてどこまでも澄んで行く・・・。

古い町並みが人気無く進んで行くと・・・子供の声が息を吹き返す様で・・・
町の息吹が戻り・・・笑顔の暮らしが戻ってくるように見える・・・。
繰り返し守って来たのは・・・些細な幸せと、途切れる事の無い毎日で・・・
誰もかれもが当たり前の日々に満足していたのに・・・
気付けばそこには・・・素知らぬ空地が広がり、無粋な建物が並んで行く・・・。
生まれ育った町が消える現実に立ち向かうには・・・幼い想い出を取りもどす暮らしがあるような気がします。


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