暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

見失う

2022年03月31日 | 古民家
 口の廻りがだらしなく・・・両手で口に運ぶ楽しさを、大人が知らない満足げな顔は・・・
これ以上ないほどの笑顔で膨れて・・・どんな頑固おやじも笑顔になる仕草なんだと思う・・・。
みっともないと𠮟りつける景色を見るけれど・・・遊びに悪戯、汚すのが仕事の子供の世界は・・・
大人の基準では測れない時間が流れていて・・・小さな自分も通り過ぎて来ただらしなさを許せない、心の余裕を・・・
見失ってしまう暮らしが・・・そこかしこに転がっているのかも知れません・・・。

土を育てて住まいの壁を造るには・・・竹に麻、棕櫚などを使って強度を出します・・・。
庭に穴を掘っての土造り・・・大人も子供も足を絡ませて・・・
自然の力が大きく関われば・・・粘り強い土に育って行く・・・
もし、改修工事を行う時も・・・崩した土を水に漬けておけば、また土造りの材料へ戻って行きます・・・。

巡り巡るのが自然の流れと気付くまでに・・・大きな過ちを何度も繰り返して・・・
変えづらい世の中に・・・薄っすらと霞がかかる気がする・・・。
迷子になれば気も動転して・・・正しい判断が出来ないように・・・
見失ってしまったわがままな暮らしが・・・いつの間にやら育ってしまったのかも・・・。
素直になれない大人の弱さは・・・遠い記憶に向き合えないでいるらしく・・・
素直な強さを持てる・・・大きなゆとりの大人になれたらと、想います。


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変化

2022年03月30日 | 古民家
 ソワソワと、風が喜ぶ日和の日々に・・・
閉じられた暮らしから飛び出すように、芽吹きが流れて行きます・・・。
四季があるのは・・・代わり映えのしない毎日に、どこか区切りを与えているようで・・・
散歩の途中に、気付きや・驚きがあるみたいに・・・季節の節目には・・・
何処の誰もが気付く・・・大きな変化を頂いています・・・。

住い造りの木々は・・・寒い時期に伐採されます・・・。
成長の止まる冬は、枝葉が少なく・・・水の吸い上げも少くないので・・・
伐採の時・・・幹や枝を傷つけても、影響が少ないのですが・・・
多くは、通年伐採が行われて・・・四季の変化も関わり合いの無い仕事になっているようです・・・。

永遠に穏やかな暮らしを望み・・・平和な毎日が続く事を求める中で・・・
大きく移り変わる季節は煩わしく思えるけれど・・・
変化の中に成長する時間もあって・・・様変わりする季節にそれぞれの文化も生まれる・・・。
どれが必要で・・・どれが必要ないのでは無く・・・
生まれた場所で変化して来た暮らしや、生き物達が造って来たそのものを・・・
受け入れながら・・・毎日が続く事が大切なんだと思います。
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2022年03月29日 | 古民家
 手に職を付ける意味合いが、ドロドロさ迷って・・・
魔法のような能力を学ぶ時間が増えれば・・・想像の世界で職が生まれ・・・
モノ造りの機会は減らされて行く・・・。
遠い空の下・・・てんでバラバラで誰もが繋がる時間で、暮らしを支えるには・・・
人が生み出す、多くの下支えが無ければ・・・成り立たない時間があるような気がする・・・。

大きな丸太に・・・太い柱、ひと抱えもある石なら、なおの事・・・
クレーンにトラックの無い時代、人が連なって運んでいました・・・。
お城やお寺になれば・・・その規模も大きく、出張った人の数も相当なもので・・・
そこまではいかなくとも・・・住まいを造るには、沢山の人の手を必要としています・・・。
電動工具や工作機械が無ければ住まい造りは出来ない仕組みと・・・
プレカットと言われる加工に、建材メーカーの既成建材を組み立てる住まい造りには・・・
伝統の工法が・・・フィルム写真ほど、色あせた想い出になってしまいました・・・。

美術館や博物館のガラスの向こうの世界に行けるほど・・・贅沢な時間は過ごせないけれど・・・
手に取る仕上がりが美しく、機能的な伝統の中にも・・・身近で輝く暮らし方はあって・・・
安普請でも・・・丁寧に作られた世界には、整った毎日が待っているような気がします・・・。
手に取って・・・すぐにこぼれてしまう暮らしには、次の世代に渡せるモノが無いのかも知れません。



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尊く儚い

2022年03月28日 | 古民家
 波打ち際の、サラリと波にさらわれた・・・砂の鏡に1枚・・・
桜貝が泳いでいると・・・この世の希望を見つけたようにうれしくなる・・・。
サラリとひと風・・・鳥が舞えば、透き通る桜色の真綿が見えて来ると・・・
おひさまから祝福されているようにうれしくなる・・・。

桜の種類も人知れず・・・綺麗な姿に儚さが付きまとえば、どうしても悲しく感じるのは・・・
100年以上も同じ姿を受け継ぐ古民家の畑に、桜の姿を想い・・・
命を行き来して、共に永らえている2人・・・
尊いモノと・・・儚いモノが助け合う姿が目に届くから・・・。

歴史を映す姿は、時代を越えて残されて・・
それが建物だったり・・・樹木だったり・・・山や川だったりしたけれど・・・
川のカタチも変わり、山も姿を変えて・・・建物はまるで積み木のようで・・・
生まれた場所を静かに見守る、尊いモノが残らない・・・。
変化を選んで来たけれど・・・どこかでいつも待っていてくれる・・・
そんな居場所は必要なんだと想います。




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この先

2022年03月27日 | 古民家
 いつまでも続く時間があれば良いと想いながら・・・
早く終わってほしいと、想う時間も感じて・・・
都合の良い毎日が過ぎれば・・・永遠に続く想いは、いやがおうにも増して・・・
あっけなく瞼が重くなると・・・眠って起きた時くらい、一瞬の出来事で・・・
どこの誰にも平等な時間を感じてしまう・・・。

10年をずいぶん先の自分と感じて・・・50年は見当もつかない・・・。
過ぎて見れば後悔だらけで・・・こんなものだろうと思ってしまうのは・・・
誰もが通る道筋で・・・何かを残す意味と、繋ぐ意味がようやく解って来るのかも・・・。
土地神話で・・・戸建て住まいを手にする意識が高い流行りの時期・・・
移り渡る住まい造りは出来ないと思ってきたけれど・・・
住宅事情や諸事情で・・・住み継がれない住まい作りが増える中で・・・
持続可能な住まい造りを謳うなら・・・仮住まいの住処も、伝統の文化を伝えて行く意味では、大切な考え方なのかも・・・。

過疎化が膨らむ町は・・・この先限界が来て、残された人の暮らしもままならない時間が訪れ・・・
ポツンと1軒家から・・・いずれ自然の中に舞戻って行く・・・。
田舎に行くほど子供が多くて、絶対数は少なくても・・・3人・4人兄弟は意外に多く・・・
都会に目が向き・・・1人っ子が多いのは、余裕の無い暮らしが見えて来る気がする・・・。(偏った個人的な見解です。)
働き手の子供が多いほうが良かった時代・・・戦争や、なにがしの事情で、子供が増えて行った時代・・・
不自由で余裕の無い親や家庭の姿が、暮らしの中にあるのなら・・・
住み方や暮らしの真ん中に疑問を持って・・・この先10年の住まい造りや暮らし方に、意味と疑問を語り掛ける必要があるかも知れません。


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