暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

平らな

2022年01月31日 | 古民家
 暮らしに最低限必要なこしらえと考えれば・・・平屋の良さを噛みしめる人も、そこまで多くは無いのかもしれないけれど・・・
こざっぱりとした縁側に、居間と台所・・・おまけの2間があれば贅沢な暮らし・・・
子供が3人・4人は駆け回り、キャンプみたいな暮らしが騒がしくも満たされた暮らしでした・・・。

平たい住まいに・・・意味の無さそうな庭と、ご近所さんとのお付き合い・・・
2棟つながりの平屋の社宅は・・・木造で漆喰仕上げの壁が薄く・・・
寝息まで聞こえるほどのお付き合い・・・
地域の繋がりは・・・小さな世界の狭い中で育ち、子供の頃から育った環境で大きく変化します・・・
地震でへこたれる気にもならない平屋・・・断捨離が身についていないと、物で溢れそうな狭さは・・・
以外と、今の暮らしに合っているようにも思えます・・・。

融通があるようで・・・案外と動きづらい世の中に、古民家の姿が程よく映り・・・
便利を手放す人の気持ちが、ヒタリと染み渡る時間を造れば・・・
手の平に受け止めたいと思う大きな荷物も、少しづつ減りながら・・・豊かな暮らしになって行くような気がします。
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向かう先

2022年01月30日 | 古民家
 古びた姿を見るのは悲しいもので・・・建物が頭をもたげて辛そうに・・・
草木がモシャリと騒がしく・・・伸び放題に伸びて・・・
人の暮らした面影が・・・フラリ、寂しそうに通り過ぎると・・・
長い時間の中に、どれほどの想いが生まれては消えて行ってしまったのか・・・
顔も声も・・・見知らぬ誰かの息遣いは、そこかしこに残っている・・・。

空き家の向かう先が・・・どれも同じ行き先だと・・・
誰も知らない人達が集まって・・・誰も知らない町が生まれる・・・。
誰もが知り合いの地域が消えて・・・見守って来た出来事は遠い昔になり・・・
住み継がれる、大切な住まい造りが継がれないのは・・・
ずいぶんと前から、新しいを探す住まい造りが続いて来たからかも知れない・・・。

古民家は・・・築50年前から100年以上まで、造り手や住まい手もいろいろで・・・
その時手に入る素材に・・・流行りで変わる造りでも、自然や環境を考え・・・
大切な資源を守る暮らしや・・・地域を守る暮らしの住まい造りがありました・・・。
点在する空き家に、手の施しようもない古民家がウロウロしている町の中に・・・
昭和や令和の、目を塞ぐほどの空き家が並んで・・・
この先も増え続ける空き家が、これからも建ち並ぶ違和感を・・・手で顔を覆う指の間から覗いているみたいです。




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・・・だろう。

2022年01月29日 | 古民家
 垣根の向こうの、ホロリと伸びた青い葉っぱ・・・
橙色に丸くぶら下がる季節には・・・自然からの贈り物に感謝して・・・
大切に頂ける暮らし方を育てるのは・・・この先も変わらず続く毎日があることを教えてくれている気がします・・・。

手の届くそこかしこに・・・ツルリと畳の肌触りがやさしく・・・
灯の灯りは、静かに和紙を通して届き・・・スルスルと障子は軽く滑り出す・・・。
おひさまの眩しさは庇の深さに、いい気持ちで・・・夏冬には行ったり来たりの繰り返しで・・・
毎日変わる眩しさに・・・明日は何をしようか頷いて、繰り返される毎日が残されて行くのかも・・・

目隠しなのか・・・砦のような住まい作りが暮らし方の在り方を変えて・・・
暖かさに寒さを運ぶ、風の通り道を押しやって・・・風や明かりを遮る作りに躍起になれば・・・
毎日変わる眩しさを手に入れる事も無く・・・霜が降りる不思議さも感じられず・・・
鳥の歌も・・・風や川のさえずりも無い、乾いた暮らしになってしまうのだろう。

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暖かい風

2022年01月28日 | 古民家
 飛びぬけて大切でも無く・・・気にしないでいればそのまま通り過ぎてしまっても・・・
いつの間にか、なんだか相手にしてしまう・・・。
家の前の、何でもない畑も田んぼも・・・お空が載る山の頂も・・・
見えているようで感じてはいないみたいで・・・
感じられたかな、と思った時から・・・すっかり晴れた朝みたいによく見えるようになってしまう・・・。

親の小言や、妹のお守り・・・友達との約束に・・・おばあちゃんの顔を見に行く約束・・・
先生の手伝いに・・・お母さんのお使い・・・お父さんのゲンコツはいつまでも続くかと思っていたのに・・・
暮らしの中に、風が通り過ぎないのと同じように・・・人の関わり合いが、ウズウズ通り過ぎてしまったみたい・・・。

通し間の和室が、いくつも続く大きなお家は少ないくなったけれど・・・
家族の暮らしでは、障子を閉めて・・・人が集まる特別は、障子を外して1間の部屋にして大勢を迎える・・・
朝晩、何枚も雨戸を開け閉めて・・・全部の部屋を毎日開け建てするのは一苦労でも・・・
子供が大勢の洗濯物を、お日様にあてて取り込んで・・・たたんで閉まって・・・
子供の声がやまない時間は無いと思うくらいの暮らしでも・・・
クシャミが止まらないほど、忙しさが無くならない暮らしが続いたとしても・・・
飛びぬけない暮らしに・・・暖かい風は、いくつも届いているような気がします。



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忙しい日々

2022年01月27日 | 古民家
 複雑に考える普通が多すぎて・・・
ニヤケ顔もそろそろ飽きが来れば・・・
ムシャクシャと体が悲鳴を上げる・・・。
何もない毎日と・・・ありふれた毎日と・・・削られる毎日では・・・
どこに立っても塩梅が悪いようで・・・遠くを眺めながら・・・
あれこれと・・・また飽きずに考えている・・・。

何も考えない仕事や趣味は無いと思うけれど・・・何か考え事がある時・・・
花を育て、ペンキを塗って・・・盆栽をアレコレ手入れして・・・
畑をいじってみたり・・・無心になれる時間は大切なようで・・・
暮らしの中に、心の始末が必要な仕事は、山のように転がっていると思います・・・。
何かと忙しい毎日に・・・日々を彩る仕草を無くしてしまう住まい方に流れて行ったような気がします・・・。

ハタキで棚や電気の傘・障子の桟の埃を落として、和箒で床を掃く・・・
ガラリと雨戸を調整して・・・網戸を洗い、雑草を取りながらお家の廻りをグルリと見廻って・・・
暮らしの中で、住まい探しは忙しくても・・・住み方に忙しさは求めず・・・
住いを育てる仕草には・・・もっと感心が無いみたいです・・・。
DIYが求められるのは・・・誰もが無心に楽しめる時間を求めているのかも知れなくて・・・
そんな時間を育てられるのは・・・古民家の暮らしから教えられる事は多いような気がします。



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