暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

味気ない

2021年05月31日 | 古民家
 ふと物思いにふけり・・・久ぶりに食べたいものは?と考える・・・。
おふくろの味だろうと思えば・・・ジャンクな駄菓子や地元で愛されて来た定番のお惣菜だったり・・・。
人それぞれふるさとの味が必ずあると思うのですが・・・
コンビニやスーパーの味を思い浮かべてしまう世代もいるようで、寂しい限りと思うのは自分だけで・・・
これも時の流れなのでしょうか・・・。

季節を味わう・・・旬の素材を頂く・・・
健康に良さそうに聞こえても・・・
お天道様頼りに作物が育てば・・・同じものばかりが食卓に並んでしまい・・・
季節問わず、いろんな野菜が並ぶ彩りは味わえなく・・・
偏った食生活になるのかも知れません・・・。
けれども・・・季節ごとにしか育たない食材の待ちどうしさは、すごく特別な時間だと思います・・・。
ライオンがお肉ばかり食べても元気なように・・・
キリンが、葉っぱばかり食べていても、健康的なように・・・。
人もそうであれば良かったのかも知れませんが・・・
食に幸せを感じる暮らしを持つ事が出来たいたずらに・・・ありがたいなぁとも思います・・・。

毎日キャンプの様な暮らしが、古民家の暮らしと言っても良いのか・・・?
それほど、ご飯を炊くにも・・・お風呂を沸かすのにもひと手間の繰り返し・・・
暮らしの工夫や、生活の楽しみ方は・・・生きる為の工夫でした・・・。
味気ない食の想い出が残ってしまわない、豊かな住まい方が出来れば良いなと、思います。






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得体のしれない

2021年05月30日 | 古民家
 漆喰の強アルカリ成分がコロナ菌も死滅させると言います・・・。
漆喰材に付着するなら効果の程もうかがえるようですが・・・
漆喰に囲まれた部屋にいれば、空気中の菌がいなくなる訳も無く・・・
過大な期待は禁物と・・・職人さん話が聞こえて来ました・・・。

吸湿発散性のある自然素材・・・木材も漆喰も・・・
認知度をずいぶん上げて来た珪藻土も・・・
言葉を聞いても理解出来ない化合物が入っていれば・・・良いと言われる効果は発揮できない様子で・・・
素材が生かされる環境は造れず・・・自己満足の世界となってしまいます・・・。

近所にいた、調子のよいおじさんや・・・得体のしれない魅力的な小物を売り付けるおじさんみたいに・・・
良く知っているけれど・・・深くは知らない・・・
けど、なんだか良さそうなモノ・・・は、たくさんあって・・・
古民家の流行に合わせて・・・商売のすそ野も広がり・・・
良くも悪くも・・・今の暮らしに中に沁み込んで来ました・・・。
古き良きを知って・・・その本当の意味を知り・・・
心が豊かだった理由を考えられる暮らしが造れたらと良いと思います。

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境界線

2021年05月29日 | 古民家
 神様の領域があって・・・人が気安くのぞき込んではいけない場所がある・・・。
怖いモノ見たさで子供心・・・大人でも誘惑に負けるのに・・・
子供が我慢できる訳も無く・・・ついつい指の間から覗き込むように入ってしまう・・・。
運よく帰れる時と・・・もう二度と友達にも合えない時もあるようで・・・
それは流行りの遊びであっても・・・普段遊ばない林の中にも潜んでいる・・・。

説明の出来ない出来事は畏怖され・・・恐れとして、怪談や迷信として伝わって来たけれど・・・
こうも科学で説明したがりな人が増えて・・・どうしても知りたがりで調べる時間も技術も仕上がって来ると・・・
世の中つまらないモノになってしまう気がする・・・。

古民家に宿る座敷童のお話は有名で・・・福の神や貧乏神のお話も知られていますが・・・
物語が生まれる暮らしは・・・歴史を繋いだ住まいだからこそ育てられ・・・
自然との間にもいろんな気付きが生まれる・・・。
夏の窓・・・部屋の明かりに誘われ来た虫を、狙って両の手を広げた、無防備に張り付くヤモリの姿も・・・
キシキシと鳴く・・・住まいの住まいの息遣いも聞こえる佇まいも・・・
人の世界とは違った境界線との対話で・・・
おじいさんやおばあさんが奏でて来た昔話が・・・不思議の世界とこの世を少しだけ繋ぐ、おまじないだったのだろうと思います

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そんな話し

2021年05月28日 | 古民家
 すごく魅力的な、なにかと出会って・・・お土産に買って帰るのに・・・
どうだ!とばかりに広げて見せても・・・相手の感動は思っていたほどでも無く・・・。
旅行の高揚感も落ち着いた頃・・・ふと、部屋の片隅に投げ出してあるそいつを見つけて・・・
手に取り、しげしげ眺めてみれば・・・
なんでこんなもの買って来たのだろう・・・?
旅行は魔物で・・・人を盲目にさせてしまうのだろうか・・・?

古民家の良さは・・・静かな街道、穏やかに流れる時間・・・
サラサラと用水路の綺麗な流れと・・・遠くの山々が心を洗ってくれます・・・。
縁側に・・・三和土の式台に腰掛ければ・・・
こんな暮らしもアリかな・・・などと妄想してしまう・・・。
非日常が目を塞ぐのは・・・旅の感覚と同じなのかも知れない・・・。

古い暮らしをお勧めするのでは無く・・・自然を労う暮らし方に戻ろう・・・
この先、末永くお付き合いが出来る住まい造りに、暮らし方が出来ないのだろうか・・・?
そんな想いである・・・。
低炭素住宅と言われても・・・時間が過ぎれば、すべてゴミになるしかない住まい作りは・・・
問題を後送りにしているだけだと思います・・・。
木と土の人・・・そんな話をしてみたいと思います。


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お堅い話

2021年05月27日 | 古民家
 空き家バンク・・・。
地域の行政さん主導で、宅建協会さん、建築士会さん、弁護士さんなどなど集まり、協議会のようなものを組織して・・・
地域の空き家問題を解決する算段をする、行政さんの窓口に相談された案件をなんだかんだ話し合う・・・。
専用のHPがあったりなかったりと・・・取り組みの進捗状況には差が激しく・・・
画期的な解決策がある訳も無く・・・不動産として売買される流れの様子は、今までと変わり映えのしない取り組みである・・・。

築50年ほど経過する建物は・・・有名建築家が設計した住まいも・施設も・・・
もれなく不動産屋さんか企業が買い取り・・・解体されて再開発として、商業施設かマンションが立ち並びます・・・。
運よく価値が認められ・・・予算が集まると、古民家園などの施設に移築されるか・・・
指定管理を募り・・・一般開放され、少しの補助金を頂ながら、イベントなど施設として収入を得て、運営されて行きます・・・。

地域に魅力があり・・・関係人口が組み立てられる場所であれば・・・
地域の方々と行政さんと一緒に、古民家をランドマークに・・・新しい取り組みも生まれます・・・。
何も無ければ無いで・・・何も無い特別感で生かせる取り組みもあるようです・・・。
古民家でも無い・・・懐かしい明治・大正・昭和初期の良さも無い・・・
中途半端な建物が残る場所が、再生される事無く・・・行先の無い空き家が増え、人が消える街になっているようです・・・。
大河・映画・大手コンサルタント会社・・・いろんな取り組みで一時の盛り上がりも作れますが・・・
事はそんなにすぐには進まなくて、続かないモノ・・・
時間を掛けて変化して来た事は・・・その倍以上の時間を掛けて変えて行かなければ良くはならないと思っています・・・。
住いの造り・・・暮らし方の想いを少しづつ戻せる時間が大切なんだと思います。(決して行政さんや各企業や団体を否定しているのではありません。)

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