暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

おふくろの味

2021年03月31日 | 古民家
 つらい記憶程忘れず・・・いつまでも心に残り・・・
過ぎる時間が、癒しになる他無いと思うのに・・・
そこそこのつらい記憶は・・・後から笑い話になって・・・
でも、やっぱり楽しく笑顔でいられたらと思うと・・・
おいしい物を食べながら・・・心許せる友人とバカ話をして・・・
昔話しに花が咲くくらいがいいのかも知れない・・・。

田舎の誰も欲しがらない場所を手に入れ・・・DIYなのか、モノ好きが集まってのひと時なのか・・・?
非日常を手に入れたい人もいるようで・・・
自動運転や、電話一本で好きなモノが届き・・・レトルトパックの家庭の味が並ぶ世の中・・・
リアルな部分が、心豊を豊かにするのが解っていても・・・。
ずぼらな自分達は・・・便利も手に入れたいようである・・・。

食が、人の心に大きな影響を与えるのは解っていても・・・
見知らぬ何かを口にしたい・・・怪しい欲求を誰もが持っていて・・・
それでも、子供の頃に口にした家庭の味は・・・いつまでも忘れられず・・・
その人だけの譲れない家庭の味はあるはずだと思います・・・。
視力も衰えて・・・耳も聞こえずらく、物忘れも増えて行くけれど・・・
香りと味覚は忘れる事の無い記憶として・・・
大切なおふくろの味が・・・いつまでも笑顔を造ってくれるんだと思います。
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相性

2021年03月30日 | 古民家
 武骨な姿でも・・・大きな丸太を積み上げたログハウスの良さは伝わって来ます・・・。
それでも、目に見える全部が木材だらけでは・・・少し重い雰囲気になるので・・・
左官壁で漆喰や、土を使ったり・・・建具を取付、ガラスや障子などで軽さを出したりします・・・。
金属の取っ手や飾りを持ってくるだけで、素材の違いが様子を変えてくれますが・・・
構造材としては、木と金属の相性はあまり良くなくて・・・冷たい金属が結露を起こして木が腐食したりと・・・
伝統工法で極力金物を使わないのは・・・そんな意味もあるようです・・・。

大口径の木材を取りつくし・・・巨大木造建築が限りなく不可能になっていました・・・。
接着剤の進化で、貼り合わせの木材を使って大口径の材料を加工する事で・・・
6階建て・・・10階建て・・・それ以上の木造建築も作られようとしています・・・。
日本の木材利用の目的と・・・間伐材の有効利用が進めば、日本の山も健康を取り戻せると思っての取り組みですが・・・
何故か安価の外材流通は止められる訳も無く・・・
熱帯雨林・・・森林破壊の現状に、あまり変わりは無いような気がします・・・。

古民家と言われる・・・とても贅沢な材料を使った住まいは・・・
すべての人の住まいにはなり得ません・・・それでも、残されて来た大切な資源で造られた住まいが簡単に廃棄され・・・
この先、ゴミにしかならない住まいが、益々作られて行く状況に・・・
木材利用の目的も・・・説得力の無い、薄い影のような存在になっています・・・。
日本の伝統も・・・今の社会も・・・これからの世界も、相性良く暮らせる住まい方が、日本の暮らしにあるような気がします。


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守る意味

2021年03月29日 | 古民家
 タダでも貰い手の無い住まいがある・・・
0円でも、行き場の無い田畑に山林がある・・・。
豊かな森や山里を切り崩して細かな区画に分けて、小さな住まいが並べられて・・・。
空き家が増えても新しい街が作られて・・・動物や自然の住処を消して行きます・・・。

車を買うように・・・住まいが売れて・・・
親の建てた住まいに、子供が住まなくなる状況では・・・
100年住み継がれる造りの住まいを建てても・・・そこには廃墟が残るだけなのでしょうか・・・?
人が住み継ぐにふさわしい造りの、伝統的な建物であれば・・・そこに住む人はどこかの誰かで良いと思います・・・。
人に優しい木材や土・漆喰を使った・・・環境にも優しい造りであれば、日々のお手入れが少しあったとしても・・・
定期的に大きな改修が必要では無く・・・暮らしの安らぎも心の余裕も生まれると思います・・・。

左官壁に・・・無垢の床・・・瓦屋根に障子や襖の建具・・・。
木造の和風建築に違和感を持つ方も多いと思いますが・・・。
くみ取りトイレに、五右衛門風呂・・・薪でお湯を沸かす生活になる訳ではありません・・・。
気候風土に合った環境で暮らす事が・・・地域の暮らしを支え、環境を守る力になると言う意味を・・・
多くの方に知ってほしいと思います。

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めぐりめぐって

2021年03月28日 | 古民家
 生まれた場所で・・・出会う人や目にする世界が、山間の閉ざされた場所であるなら・・・。
持てる知識は限られてくるけれど・・・それが可哀そうだとは思う必要は無く・・・
自然に囲まれ、毎日精一杯生きている、かけがえの無い暮らしがそこにはあると思う・・・。
伝統的な暮らしを続ける場所にも・・・新しい文化は否応なく入って来て・・・
繋がって来た教えは・・・あっという間に変わってしまうけれど・・・
守るべき伝統の大切さを守り続ける場所もあって・・・
ただ懐かしいだけでは無い、残し伝える意味を教えてくれているような気がします・・・。

快適な暮らしや豊かな暮らしを夢見て・・・
自然にも健康にも悪い生活が続いてしまって・・・気付いた事・・・。
健康的な暮らしに・・・環境にやさしい暮らしは、自然に寄り添う暮らしであって・・・。
めぐりめぐり・・・元に戻る事だと思う・・・。

年代で様変わりする食の様に・・・住まい方も、歳と共に変化する暮らしがあって・・・。
大家族の中に育ち、1人暮らしや家族との暮らし・・・新しい家庭を築き・・・また一人になる・・・。
場所も、環境も変わりながら・・・その中で変化する暮らしに伝統や環境の事を少しづつ考えられれば・・・
ずっと繋がる暮らしが見えて来るのかも知れません。



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創られたもの

2021年03月27日 | 古民家
 自然にあるモノを使って暮らしているのは・・・鳥や魚だけでなく・・・
人も自然の中では・・・同じように、洞穴を見つけ・・・
木や葉っぱを使って雨風をしのいで・・・
石や土を加工して、道具や住まい造りに役立てて来ました・・・。

木は腐り・・・土は乾燥してカサカサと自然に返りますが・・・
人が作り出したものは・・・カタチを変えながらいつまでも厄介者で、目に見えないほど小さくなっても・・・
自然の環境や生き物に影響を与え、元気な自然に返るには・・・長い年月が必要になります・・・。

住いの外壁を、木の板張りにすると・・・すぐに痛む、汚れる、割れる、火事が怖いなどと思われていますが・・・
板の張り方によっては、30年以上手直ししなくても暮らしに影響は無く・・・
窓を開け放っての健康的な暮らしをしているなら、土壁・漆喰壁も・・・
衰える事無く、しっかり家族を守ってくれます・・・。
自然の流れの中で、すべてがいつかは力尽きるものでも・・・
人の作った時間の流れが一番短く・・・自然に任せる方がフラフラと、意外にしぶといものです・・・。
天が創ったものに・・・少し暮らしを委ねてもいいのかもしれません。



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