暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

変食

2021年02月28日 | 古民家
 草をモシャり・・・お肉をグイグイと食らう動物達・・・
毎日同じものを食べて飽きないのか・・・偏食で良いのだろうか・・・?
1日に30品目の違った食材を食べないと健康的な生活では無いと言われると・・・。
その方がストレスになるのでは・・・?
などと、浅はかな言葉を書くと・・・
文化的な暮らしとかけ離れていると、あきれられるかも知れない・・・。

一汁一菜の暮らしで、今よりもはるかに重労働の仕事を抱えていれば・・・
平均寿命も短いだろう・・・衛生環境も、医学もまだまだ幼い頃の話・・・
食生活だけ語れる話でもないけれど・・・
天下統一・・・徳川家康さんよりも贅沢な食生活を送っている暮らしだと言われれば・・・
たぶん、豊かな時代なんだと思う・・・。

食を楽しむ楽しさは・・・季節に育つ自然の恵みを頂く・・・
丁寧に食材を生かして頂く・・・
自然の時間に合わせる食生活が・・・豊かな暮らしを造るような気がします・・・。
生きる為に狩る(刈る)のが本能であっても・・・おいしく頂く時間を与えてもらえた事に感謝して・・・。
食や住の豊かさを・・・真剣に考えられたらと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山の恵み

2021年02月27日 | 古民家
 山に入る・・・もう少しすると、春の恵みがポチポチ生まれ・・・
春を頂く時期になります・・・。
子供の頃に、フキノトウやタラの芽と言われても反応しないモノでしたが・・・
苦みもクセある味も、うま味と感じて・・・春の訪れに、心もお腹も満足できる喜びとなります・・・。

春に秋・・・季節で育まれる山の恵みも、山に生かされる暮らしがずっと続いていた時間が少なくなり・・・
ハイキングや登山で行き来する人は増えても・・・人と共存する暮らしの中からは・・・
山の存在が遠くなってしまいました・・・。
荒れる山に、川も海も一緒になって元気が無くなり・・・
見渡せば・・・どの山も光の届かない暗い森に、動物達も右往左往しているようです・・・。

人と動物の境界線があったのですが・・・その垣根を壊してしまった人の暮らし・・・
自然の力に頼りながら・・・分けてもらった中で暮らしを造って来ていたのに・・・
いつの間にかその恩恵を忘れ・・・荒らしてしまった山を残して、そこに住む動物たちの領域も壊してしまいました・・・。
命を頂く暮らしを支える山・・・。
一度人の手が入った森は、その先ずっと人が手をかけて育てていないと生きていけない森になります・・・。
山に入れる幸せを・・・この先も残して行けたらと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちぐはぐ

2021年02月26日 | 古民家
 宿主が見当たらなくなり・・・佇まいはカラッポでも、布団や箪笥・・・
暮らしの跡形の残る古民家が・・・また一つ失われようとしています・・・。
残すよりも・・・不動産屋さんに任せるか・・・
大手ハウスメーカーに委ねて、大きな力で解体される事が多いけれど・・・
建売住宅1棟ほどの費用があれば・・・再生出来る古民家は多く残せるとしても・・・
おとぎ話に出て来る茅葺屋根に住もうなどと・・・
愛嬌のある人は少ないと思う・・・。

古民家でも無く・・・昭和レトロでも無い・・・中途半端な建物が空き家となり、活用するのに頭を悩ませています・・・。
古くからの商店街・宿場町・・・風光明媚で歴史ある場所であれば・・・
何かしらの発想で再生可能として・・・本当に何もない場所であれば・・・
それもまた、魅力的な場所となるかも知れないけれど・・・
時代の勢いが無理して生まれた暮らしと建物の、どうにもならない寂しさが足を引っ張っています・・・。

歪んで、無理している暮らしが続いて・・・反動で元に戻ろうとする力のように・・・
自然と調和した時代に助けを求めているかもしれない・・・。
町を洗濯しすぎて・・・綺麗なものしか受け入れない生活に・・・
古民家は、薄汚れた建物にしか見えないのかも・・・?
落ち着いて立ち止まって見返せば・・・そこにある景色がちぐはぐで・・・
大切なモノは何かと・・・気付く心が生まれるような気がします。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

漆喰の良さ

2021年02月25日 | 古民家
 漆喰は強アルカリの性格から・・・直接手で触り続けると手の皮が溶けてしまう・・・。
言い過ぎのようで、なかなか馬鹿に出来ない殺菌効果もあり・・・
そこそこの菌は死滅するみたいですが・・・塗り固まった漆喰壁の部屋が無菌状態になるかどうかは・・・
検証出来ていないそうな・・・。

自然素材がすべて健康に良いとは言えず・・・。
飲んだり、触って害のある素材も多くて・・・漆喰壁にカビが発生しにくいのも・・・
強アルカリが効果的に働いていても・・・人が塗る工程では、結構厄介なしろものでもあります・・・。
漆喰だけでは塗りずらいので、海藻糊を入れて・・・ひび割れ防止に藁スサを入れて・・・
海藻を煮て、ヌタヌタの煮汁を入れながら混ぜる消石灰は重たく・・・
手で練れば・・・相当な体力がいります・・・。
住いの1棟分材料を用意して・・・下準備にどれだけの時間が掛かるのでしょうか・・・?

化学的な樹脂を入れたり・・・科学的な接着剤を入れれば、もっと手間なく作業は進むのですが・・・
それでは素材の持つ個性が出せなくなってしまい・・・
20・・30年ほどで取り変えなければいけない住まいになってしまいます・・・。
30年ほどの時間で考えれば・・・最初は高い買い物かも知れませんが・・・
50年・・・100年で考えれば、持続可能な循環型の住まいになります・・・。
たまごが先か?・・・鶏が先か?ではありませんが・・・
100年暮らせる住まい造りに・・・手間暇は必要で・・・
これからを見据えた住まいの考え方が・・・古民家の考え方になるんだと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奇々怪々

2021年02月24日 | 古民家
 人を惑わすキツネにタヌキ・・・ムジナもいたような・・・?
サンサンと明るい夜の町に・・・昔ながらの動物は姿を見せてくれないみたいで・・・。
子供に人が化かされる話しをしても・・・何のことだか想像出来ない、本当に遠い・とおい昔話しになってしまいます・・・。
それでも、幽霊に妖怪・・・ツチノコに口裂け女・・・
人の想像や恐れが、姿を現すような奇々怪々な物語は何故か多くて・・・
知的社会や化学的に証明される暮らしばかりでは・・・あまり面白くない気がします・・・。(個人的な見解です。)

おまじないや占いも・・・信じるか信じないかはあなた次第・・・。
人の感じるストレスが・・・病も直す・・・。
体に良い事が解っていても・・・変えられない大人の事情はあるのでしょうが・・・
不確かなものにすがる人の心は・・・科学で簡単に割り切れるものでは無いように思えます・・・。

お天道様に祈り・・・竈や井戸を祀り、住まいや日々の道具を敬い・・・
身近にあるモノに神が宿ると信じていた暮らし・・・。
迷信が交差する中での学びは・・・人が自然を敬う暮らしでした・・・。
自然が見せてくれる仕草を・・・人は気付きながら、共に時間を過ごし・・・
多くの物語を残して来たのは・・・
幼かったのでは無く・・・豊かな心で暮らしに向き合っていたからなんだと思います。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする