暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

木・造り

2021年01月26日 | 古民家
  木造住宅と言えば、当然・・・木・を使って住まい造りをするのですが・・・
街並みを見ただけでは・・・木造住宅なのかどうか、解らない住まいが多いような気がする・・・。
丸太を組み上げたログハウスであれば、木造なのだろうと思えても・・・
こ洒落て並ぶ、木材の姿の見えない造りでは・・・
おうちの中に入っても・・・張り物の板材は使われていても・・・
日本には育たない木材のフローリングだったりもする・・・。

柱や土台は桧か杉・・・梁は地松などを使って・・・
そこまで立派では無い住まいも・・・無垢の木材を沢山使って造られ・・・
30年・・・50年と住み継がれる住まいの構造は、地元で健康的に育った木材が使われて来ました・・・。

お船に乗って運ばれる、暖かな地域で育った材料が・・・なぜか大量に・安価で・・・
手軽に手に入る不思議な社会・・・・・。
豊かで厳しい気候で育った木材が・・・カタチを変えて、暮らしを守る住まいになる・・・
適材適所に並べられる素材には・・・人の手を極力加えず・・・・・
ありのままの姿を映す・・・健康的な住い造りが似合っています・・・。
どうして・・・有り余る豊かな日本の森が廃れ・・・
木造住宅が・・・木の造りに見えない住まい造りに変わってしまったのか・・・?
多くの方に・・・本当の意味を知ってほしいと思います。



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まんまる坊主

2021年01月25日 | 古民家
 洗濯モノがパラりと風をかわして・・・
軒を彩る干し柿は・・・景色を染めて・・・
田ンぼに立つ稲穂の列は・・・人の暮らしを造ります・・・。
日本の風景に・・・何かしらを吊るす文化があって・・・
天日に干す仕草は・・・どこにでもあった景色で・・・
日本の暮らしを豊かにして来た、伝統の文化そのものなのかもしれない・・・。

古民家の軒の深さには理由があり・・・
漆喰の壁や板壁を・・・雨から守る意味もあれば・・・
夏と冬の日差しを調整して・・・効果的に温かさや、明りを部屋に取り入れる工夫であり・・・
井戸端会議や野良仕事・・・洗濯物をたたんだり・・・居眠りをする広縁を、雨の日でも快適に過ごす空間を造る大切な役割を守っていました・・・。

まんまる坊主が軒にぶら下がる・・・あどけない場所を見る機会が少ないのは・・・
大きな屋根に、深い軒が見当たらない・・・
つまらない住まい作りに・・・大きな原因があるのかどうか・・・?
大きく気候が変わる時代に・・・暮らしの有り様も変わりました・・・。
懐かしい風景を、言葉や写真だけで見聞きする事の無い・・・
豊かな暮らしでいたいと思います。
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ハラホロリ

2021年01月24日 | 古民家
 魔法で生まれたように・・・薄い氷の膜が張る水で・・・
顔を洗い・・・お皿を洗い・・洗濯をする・・・。
丁髷を載せた人を見た事が無いくらい・・・過酷な出来事は確かにあって・・・
今では考えられない暮しが・・・少し昔しにありました・・・。

早ければ11月か12月からは雪がハラハラと・・・
半年を超え・・・4月頃にならなければ、本当に暖かな日差しは顔を出さなくて・・・
いつまでも吐き出る息は白く・・・田畑には霜柱が立つ・・・。
山も畑も海も・・・時化や雪にはなすすべも無く・・・
寒さの夏はおろおろ歩き・・・(賢治様、引用させて頂きました。)
おっかないバランスの中で・・・人の生活は成り立っています・・・。

炭に薪が暮らしを支え・・・必要最低限の中で過ごして来た厳しい暮らしを変える事が出来ても・・・
どこかで疑問を抱えて・・・でも流されて・・・
自分の居場所を探している人が沢山いても・・・
たぶん、今の暮らしからは離れられないんだと思う・・・。
そんな事を知らな世代がいて・・・面白いと、文化を掘り出す目の青い人がいて・・・
ハラホロリと、目からウロコの世代は目をこすりながら・・・・驚きながら・・・
自分の廻りの文化に想いを寄せる・・・
そんな感じで、古民家を愛してくれたら良いと思う。







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ありがとう

2021年01月23日 | 古民家
 トツトツと・・・繋がる街道は土が並び・・・
スルスルと、育つ草花は・・・豊かな土が広がり・・・
毎日のごはんに並ぶ器は・・・手を掛け育てた土で焼かれる・・・。
人の暮らしを守る住まいが土で造られているのは・・・
柔らかな温もりが土にはあって・・・人には欠かせない大切な暮らしの一部になっている・・・。

廻りに育つ自然を生かして暮らしを造って来た古民家の造りは、その姿を美しく伝えています・・・。
時間を掛けて工夫された技術は・・・複雑な加工や新しい素材を生んで、新しい暮らしを手に入れましたが・・・
毎年繰り返す営みの時間からは外れてしまい・・・
無くしてしまう時間が流れているような気がします・・・。

二度と手に入らない大切な木材・・・人の手が入った森は、その責任を負って人が守って行かなければいけません・・・。
人が造り上げたモノは・・・責任を持って繋げて行かなければいけません・・・。
自然から頂き・・・ありがたく使わせて頂いた後は・・・
ありがとう・・・と感謝しながら・・・
自然に返すのだろうと思います。

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島国

2021年01月22日 | 古民家
 グルリと海に囲まれた日本・・・
まだ知らない世界に触れるには・・・命がけの航海が必要で・・・
海水浴で、バタバタ遊ぶほどの技術では・・・とても遠い存在です・・・。
好奇心旺盛なのか・・・怖いもの知らずなのか・・・
勢いある若者?、が・・・冒険をしたおかげで、異世界の文化が手に入り・・・
知りたい人の欲求が・・・多くの技術を生み出して・・・
人や文化の交流が・・・多くの世界を身近にして来ました・・・。

木造建築の文化の多くは・・・大陸から伝わったそうですが・・・
住む地域に合わせて変化させて・・・社寺仏閣・・・神殿、書院造りの立派な造りを・・・
使い易く、普段使いの造りに広げ・・・日本の文化になって・・・。

和室で暮らす、正座やあぐらの毎日が・・・弱い立場にはつらい暮らし・・・
洋風化する中で・・・古い文化は廃れて行ったように思い・・・
優しい暮らしは良いけれど・・・伝統的な文化の変化に、少し寂しい気持ちもあります・・・。
背筋がシャキリと伸びる時間・・・頭がキリリとさえる空間・・・
ジャンブルの奥深く・・・知られる事無い文明が独自の暮らしを育てているように・・・
島国日本の文化にも・・・守るべき大切な暮らしはあるのだろうと思います。
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