暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

思い出

2019年11月25日 | 古民家

 田舎に帰ると懐かしい顔ぶれが並んで・・・

若い頃とは違い・・・容姿が変わり始めていても・・・話し始めれば懐かしい話題に事欠かない・・・

そんな懐かしいさを起こさせる帰省も・・・この所は様相が変わり始め・・・

お盆やお正月だからと言って、田舎に帰省する者も少なく・・・

地元に残る者も少なく・・・・親戚一同を集めての酒席なども・・・数少なくなったようです・・・。

そんな集まりが、かろうじて残る地域では・・・今でも素朴で伝統的な催しが残され・・・

各地から足を運ぶ観光客も多く・・・村おこし、町の活性化につなげようとしています・・・。

税金から賄われる補助金を、地方再生の手立てとして用意されても・・・

その使われ方や活用がすべてうまく機能している訳でも無く・・・

一時、派手に活動が出来ても・・・継続する体力が無く・・・

そのまま自然消滅してしまう・・・多くの地域で繰り返される、厳しい現状があります・・・。

子供の声が聞こえない町は・・・・元気な町とは言えないと思うのですが・・・・

学校や幼稚園の建設を反対する方々もあるようで・・・人それぞれ都合もあるかと思いますが・・・

未来の子供達・・・未来に向けた町造りを担うのが・・・大人の役目・・・役割で・・・

出来るだけ・・・地域・地元で活動していくのが理想だと思います・・・。

・・・そこに残る若者が減り・・・子供が少なくなり・・・負の連鎖は、過疎地域ほど進み・・・

空き家対策も打てない現状が続いています・・・。

地道な仕事に、額に汗して働いて来た・・・・そこに価値を生み出せない人が増え・・・・

安定を求めて・・・技術を磨く誇りのある仕事に就く人も減っていまいました・・・。

原発や・・・観光誘致だけが地域活性の手立てと言われていますが・・・

(現実問題、数字ではそうなっているそうです。)

変わらない風景や・・・思い出・伝統を残す意味を・・・多くの方に知ってほしいと想います。

 

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2019年11月24日 | 古民家

 食へのこだわり・・・・

今でこそ・・・日本食が、そこかしこの国でも食べられるくらい・・・

世界で認められる食文化になりましたが・・・

一汁一菜と言わなくても・・・お米・味噌汁・お漬物・・・

たまに・・・小さなお魚が食卓に上がるくらいで・・・・

猪や雉を食べていたとしても・・・かなり質素な食生活だったようで・・・

飽食の時代と言われるようになったのは、戦後、この十数年くらいなものです・・・。

世界中の食べのもが身近で食べられるほど・・・貪欲な日本の食文化・・・

世界各国に旅行する方々の楽しみは・・・違う文化を経験すること・・・

そのひとつに・・・食・・・は欠かせない楽しみの一つですが・・・

本来の日本食を代表する一品は何だろう・・・・?寿司やすき焼きとか・・・

有名になったものはありますが・・・楽しく食べられるようにはなっても・・・

本来の趣向とは違う方向に発展をしてしまいました・・・。

屋台で気軽に食べられていたおやつ感覚の寿司とはずいぶん変化し・・・

敷居の高い店構えや・・・ぐるぐる廻るお手軽で楽しげなお店になっています・・・。

古民家暮らしが・・・富裕層の道楽・・・余裕のある暮らし方・・・・

そんな風に思えるのは・・・

残されて来た古民家が、文化財になるほどの立派な造りの古民家が多いだけで・・・

実際、農家さんが暮らす古民家は・・・そこそこ立派な建物はあっても・・・・

多くは・・・再利用した柱や梁材を使い・・・・板張りした座敷に土間の暮らし・・・

質素でつつましいのが現実でした・・・。

けれども・・・その暮らしに使われるすべてに・・・実用的な美しさ・・・機能美がありました・・・。

その国に合った暮らしを伝える・・・そんな生活を体験して頂く・・・

味覚が合うかは解りませんが・・・焚きたての白米・・・出汁を取って作った野菜が入った味噌汁・・・

毎日手を掛けて漬け込んだ、ぬか漬け・・・・

それが日本の贅沢な・・・食文化・・・と言えるのかな、と・・・想います。

 

 

 

 

 

 

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時の流れ

2019年11月23日 | 古民家
 光の速度で動くと、廻りの時間は遅く進み…止まっているかの如く見えるそうです…。

そうして自分の時間はゆっくり流れて…浦島太郎の如く自分は変わらないまま…

未来の世界に旅立つ事になります…。

物理学が得意な訳ではありませんので…かなり大雑把ですが…

時間と言う…誰もに平等なモノが、科学の世界では平等ではなくなるかも知れない…

少し不思議な考え方です…。





時間が過ぎればどんなモノも、痛み、汚れ…古くなって行きます…。

人が人工的に作り出したモノは…大抵が、みすぼらしく汚らしく感じて…

その中には、懐かしさや…思い出の詰まったモノもありますが…

朽ちていく過程で感じられる…美しさは無い様に思えます…。






雨風にさらされ…硬い石が風化する味わい…。

木材が雨風に削られ…姿を変えていく様子…。

カッコ良くもなく…お洒落でも無い…

でも…自然に流れる時間の中で…自然と変わりゆく姿を受け止めてくれる…

大きな懐の深さを感じずにはいられません…。

懐かしくも、みすぼらしい経済成長期の建物…郷愁の思いよりも悲しみが多い様な気がして…

懐かしく…暖かさを、温もりを感じる…自然な空間で造られた古民家の住まい…。

自然に流れる…ゆっくりとした時間の進みが、本当の心地良い暮らしに繋がると想います。




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大きな流れ

2019年11月22日 | 古民家

 秋の長雨には遅すぎる・・・冷たい雨の続く日々・・・・

誰がどこで・・・どんな事がどれだけ動いた所で・・・時間は進み・・・後1ヶ月で今年も終わり・・・

新しい出来事が始まる・・・初々しい年明けが待っています・・・。

突然始まった新暦・・・・1ヶ月飛び越えて年度が変われば・・・人の感覚は追い付けず・・・

今まで自然の摂理に合った暮らしにも、つじつまが合わず・・・

農作物に・・・地域の祭りごと・・・自然に合わせた暮らし向きが崩れていきました・・・。

科学の力で、自然を相手に抵抗する試みはどの時代にも行われ・・・・

無謀な試みは・・・その戦いに勝利出来ず・・・大きなしっぺ返しを受けて来ても・・・

めげる事無く・・・神の領域に踏み込むみ・・・食に対しても医療に対しても・・・

人の好奇心から生まれるもので・・・時代が進むと、過去の経験は忘れ去られ・・・

さらに土足で踏み込むような行動に出る・・・性とも言うべき行為は続いています・・・。

南国の果物は日本の気候に合わず・・・育つ事が無かった昔・・・

今では・・・甘くておいしい果物が育つ環境になっているようですが・・・

逆に・・・・今まで育っていた固有の種が育たず・・・これからの農業の方向性を模索する時期だそうです・・・。

旬や節目というものがあります・・・。

それは・・・月の満ち欠け・・・潮の満ち引き・・・地球や月・・・太陽と言った自然が作り出す、理・・・

新月に伐採する木に・・・どれだけの影響があるか・・・本当のところは解りませんが・・・

人の手が及ばない・・・地球や月に影響を与えるほどの大きな力が・・・

大地に暮らす生き物に・・・影響が無い訳は無く・・・

人の都合で生きる部分を少なく・・・大きな流れの中で暮らしを造る・・・

それが生きる糧になるのかな・・・そんなふうに想います。

 

 

 

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醸す

2019年11月21日 | 古民家

 木の枝が大きく広がった根元・・・・お皿のようにくぼんだ場所に・・・

果実が転がり落ち・・・そこに雨水が降り注ぎ・・・

発酵を促す菌が・・・ほかの雑菌に負けること無く元気良く育ち・・・

奇跡的にお酒が生まれたのは・・・自然のいたずらか・・・

それとも・・・神様のおぼしめしなのか・・・・

人類は・・・アルコールを手に入れました・・・。

ワインなどは葡萄を絞り・・・その糖分を栄養に、酵母がアルコールを造り出してくれます・・・。

日本酒は・・・お米を麹菌が糖化して・・・・その糖分を栄養に、酵母がアルコールを造り出します・・・。

(すごく簡単に説明しています。)

その分解は・・・多くの量を一度に分解は出来ないので・・・3回に分けて量を増やして行くなど・・・

日本酒造りの工程は・・・・知れば知るほど、複雑で・・・奥が深く・・・

魅力ある・・・日本の伝統的な技の積み重ねで、造り出されています・・・。

細かな話は尽きないので、調べて頂くとして・・・

冬の閑散期・・・出稼ぎの仕事として広がっていた酒造り・・・

人の感や経験が頼りで・・・・昼夜問わず造りの管理を強いられる・・・今で言えばブラックな仕事ですが・・・

高度経済成長期を過ぎて・・・日本酒離れも始まり・・・世界のお酒が持ち込まれ・・・

存続の危機にもなりかけました・・・。

大手メーカーに吸収され・・・廃業する酒蔵さんは今でも少なくはありません・・・。

時を同じくして・・・古民家の空き家や解体される数も増えて・・・

二束三文でも買手が付かない・・・・古い家として扱われて来ました・・・。

地域の取り組みで、今に残る立派な古民家やお城・・・

その価値観に気付いて・・・地域で働きかけて、多くの方々の協力が無ければ・・・

今・・・その雄姿を見る事は出来ていません・・・。

日本で見直され始めた日本酒は・・・世界に発信されています・・・・。

(世界で発信されて、逆輸入のように日本でようやく見直されたのかも・・・。)

古民家も・・・世界に向けてその良さを知って頂いています・・・。

手間がかかる日本酒も・・・古民家も、手間をかけた分・・・

独自の味わいの良さを・・・醸しだしてくれるんだと想います。

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