暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

繰り返す

2019年11月30日 | 古民家

 築30年以上過ぎると・・・タイルで張られた昭和なお風呂場の、土台や柱は・・・

ほぼ・・・湿気で傷んでいるか、白アリ被害を受けています・・・。(個人的な意見です。)

高温多湿の気候の日本で・・・これから益々季節感の無い環境になって来るならば・・・

南国で見られるような暮らしを考えないと・・・建物が受ける影響が大きくなって来そうです・・・。

日が落ちた後の夕涼みや打水・・ひだまりの縁側で過ごす時間も・・・

色づいた木々の中、落ち葉の上を歩く感触も・・・

氷柱が並ぶ屋根の軒先に・・・橙色の干し柿が並ぶ風景も・・・

日本独特の景色で・・・大切な文化です・・・。

床下を風が通り抜ける造りの建物・・・・

神社やお寺でかくれんぼをしていても、お堂の裏側に隠れたつもりが・・・

床下が見通せる造りでは・・・すぐに見つかり・・・物が置いてあってうまく隠れたつもりでも・・・・

乾いたサラサラの土にいた地蜘蛛や蟻地獄に夢中になってしまい・・・あっけなく見つかってしまいます・・・。

昔ながらの暮らしをしても・・・そんなに環境は変らないかも知れません・・・

今更・・・車の無い生活は出来ないかも知れません・・・

それでも・・・1人1人が意識し・・・気にかける事で生まれる、大きな出来事もたくさんあります・・・。

過疎化・・・限界集落・・・・遥か以前は人も立ち入らなかった場所に・・・人が暮らし・・・・

村が出来て・・活気づき成長して来た時代から・・・若者が減り、子供の数も増えず・・・

人が立ち入る事が無く誰もいなかったあの頃・・・・大きな時間の流れのように・・・

元の自然に戻るかのように・・・時代は繰り返し続いて行くのかもしれません。

 

 

 

 

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手紙

2019年11月29日 | 古民家

 季節折々の挨拶・・・

日本の言葉が多彩な表現をする事は・・・今まで何度もお話ししましたが・・・

電話やメール・・・自己表現をする場が、紙面であった頃・・・

手紙のやり取りがあったかからこそ・・・時代を彩った人々の暮らしが現代に引き継がれ・・・

・・・先人の暮らしぶりから・・・お手本となり、教訓となる思いが伝えられています・・。

これから頭を悩ます・・・年賀状・・・ある年齢を期に、お辞めになる方も多いようですが・・・

1年に1回の安否確認・・・そんな手段として使っているのは自分だけかなのか・・・

淡い恋心の文通・・・机や下駄箱の中に入っているメモ書き・・・

授業中に回るメモ書き便・・・などなど・・・・

実際に手で書く事で・・・その思いや妄想は・・・無限に広がり・・・

L〇NEやメールでやり取りする緊張感とは別次元の高揚感と・・・いずれ時が経った時・・・

書類を整理していて見付けたその手紙やメモ紙に・・・何とも言えない感情が湧いて来るような気がします・・・。

携帯用の墨と筆で・・・旅先の様子を書き残し・・・風景やその心情を書き残す・・・

鉛筆で書くのとは分けが違い・・・手間暇の掛かる絵筆と、巻物のような和紙に書く作業を・・・

面倒と思うか・・・風情ある心情を残す為の他愛ない行動だと思うのか・・・。

手間暇掛かる作業や仕事を・・・簡単に短時間に出来ないかと思う現代社会・・・

・・・・江戸時代の人達の倍以上も寿命が延びているのに・・・

その慌ただしさは・・・働き方改革・・・ゆとり世代と言われながらも忙しそうです・・・。

メールは一瞬で届いて・・・瞬時に判断し答え・・・益々ゆとりの無い暮らし向きになって・・・

手紙で出せば、当たり前に2~3日・・・時代が時代なら、1週間は掛かる返事・・・

時間を掛けて準備する・・・時間がかかるモノはしょうがない・・・

そんな風に思えれば・・・季節の手紙も・・・季節の言葉も挨拶も・・・

忘れること無く・・・お仕舞いにする事無く・・・繋がりは残せるように想えます。

 

 

 

 

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よりどころ

2019年11月28日 | 古民家

 地元でも無い人間が・・・どれだけひとつ場所に住み続ければ・・・・

その町が故郷と同じくらい、大切な場所となるのか・・・・?

それは・・・自分がそう思えば良いのか・・・廻りの方々にそう思われるものなのか・・・?

一つ所で暮らし続ける人も少なく・・・就学や就職でそれなりの場所に向かうのは・・・・

今も昔も同じで・・・人の大移動は日本に限らず・・・世界に向けられ・・・

心のより所があるからこそ・・・外に出ていられる・・・帰る場所があるから・・・

安心して外に向けて・・・一歩踏み出せると思っているのは・・・

古臭い考えから離れられない・・・昭和の人間だからなのでしょうか・・・?

利害関係の無い友人と会うのは楽しいモノで・・・・

幼馴染の代わり映えしない・・・いつまでも子供のままの友人と語り合うのもしかり・・・

世界が広がれば・・・そんな機会も減り・・・親戚一同集まるのは・・・冠婚葬祭くらい・・・

その機会も・・・仕事や家庭の事情・・・そもそもの結婚式も、まったくの内輪で済ませる・・・

従兄が何人いるのかさえ定かでは無い・・・希薄な親子関係から・・・親戚関係に至るまで・・・

社会が大きく広がった分・・・繋がりの薄い社会構造になったように思えます・・・。

古民家と並んで・・・存在感ある姿の土蔵・・・その中を改修して・・・

音楽スタジオとして活用する場面を、各地で見ています・・・。

住宅地であれば・・・防音対策が必要ですが・・・

もともと土壁を厚く塗り固めた強固で・・・防火対策の造り・・・・

本格的で無くとも・・・そこそこの防音効果はあって・・・

狭いながらも・・・独特の空間で演奏されれば・・・生の臨場感もあって・・・

心地よいひと時を感じる事が出来ます・・・。

利活用・・・再生・・・いろんな取り組みが行われる中で・・・地元が集まる・・・

地域の方々が集う・・・・そんな空間としての古民家は・・・・

何故か人を引き付けるモノがあるように想えます。

 

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おむすび

2019年11月27日 | 古民家

 形は悪くても、水分たっぷりの野菜に・・・・ほんのり甘くて大豆の香りがする豆腐・・・

竈で炊いたツヤツヤのご飯に・・・シャキっとした大根の葉っぱが入ったお味噌汁・・・

ホクホクの里芋に・・・ジューシーな椎茸や取れたてのタケノコを素焼きで頂く・・・

四季を通して・・・旬の季節に育つ作物を収穫して・・・・新鮮なうちに食す・・・。

つつましくも贅沢な日本の食文化です・・・。

環境変化がうたわれ、そこで暮らす動物や・・・人の体にも変化が現れ・・・

住みづらい環境になる以上に・・・人の健康も脅かされています・・・。

人の体内に入る食物・・・・1日3食・・・(2食の方もいらっしゃいますが。)・・・

しかも継続してしっかり摂取していれば・・・食が体に与える影響が大きい事は間違いなく・・・

長寿の国と言われながらも・・・その実情はいかがなものなのか・・・?

モノが無い時代・・・貧困にあえぐ環境で、明日も見えない暮らしを過ごし・・・

がむしゃらに生きて来た先人の方々が・・・超高齢化言われ・・・

何故か、肩身の狭い思いをして暮らしています・・・。

厳しい時代を生きて来た方々だからこそ・・・長生き出来ていると思うと・・・

何となく生きて来た自分など・・・平均寿命に手が届くこと無く、生涯を終えるのかな・・・?

得体のしれない食の暮らしが続けば・・・それはもっと加速して追いかけてくるのかな・・・?

そんな世代が益々増えて来ています・・・。

美味〇〇ぼや・・・孤〇〇グルメのような食を紹介する媒体は多いのですが・・・

その中には・・・素材そのものの良さを伝える部分もあり・・・・

日本のおもてなしをどのように表現するか・・・そこに日本の食文化を支える大切な部分があります・・・。

喉が渇いている人に・・・冷たい水を出すのでは無く・・・まずは、熱いお茶で渇き切った喉をやさしく暖め・・・

その次に・・・水出しのお茶で、すっきりとした甘さを感じてもらい・・・体の隅々まで潤いを感じて頂く・・・。

お腹が減れば・・・どんな質素なモノでもおいしいのですが・・・

その手には・・・もぎったばかりのトマトやキュウリや・・・塩おむすびであってほしいと想います。

 

 

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触れる

2019年11月26日 | 古民家

 裸足で歩いたのはいつ頃が最後だったろう・・・

毎年ように海に行けば・・・サラサラでアツアツの砂に足の裏を焼かれ・・・

川に行けば・・・ゴツゴツの石コロに足の裏を刺激され、ヌルヌルの川底に足をとられ・・・

学校からの帰り道・・・・ドジョウやオタマジャクシのいる田んぼ・・・

ネットリとして・・・少しヒヤリとする粘土質の心地よさを、足の裏で感じ・・・・

足も・・・手と同じくらい刺激を受けて暮らしていました・・・。

仕事をする人の手のひら・・・大きくて太くて・・・ゴリゴリしている・・・

それは、寒い日も・・・暑い日も・・・水やホコリに油に・・・いろんなモノを毎日素手で触って・・・

仕事に一生懸命向き合う、美しい手の平で・・・

・・・人の手には、数値では表せない・・・感覚で表現出来る大切な役割があります・・・。

道具を使う暮らしが・・・人と動物の違いと言われますが・・・

体を使った遊びが少なくなって・・・山や川・・・泥んこになって遊ぶ場所も無くなり・・・

体を使った仕事を敬遠する世代が増えて来て・・・

仕事をする美しい手も少なくなりました・・・。

農作業の腰を曲げてのつらい作業・・・あかぎれに霜焼け・・・

朝早くから夜遅くまでの作業が・・・道具が生まれる事で軽減され・・・・

肉体の負担も減りましたが・・・作業になった仕事には・・・

以前ほどの魅力が無くなってしまったように思えます・・・。

子供の頃から経験する環境が変われば・・・その先の仕事にも影響はあって・・・

手仕事への魅力も年々減り・・・・本来の魅力を見てもらえる機会も減ってしまいました・・・。

肌にふれると言う大切な役割・・・・・・お母さんが赤ちゃんとふれ合うように・・・・

肌で感じる経験を・・・もっと知ってほしいと想います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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