暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

山・川・海

2019年10月31日 | 古民家

 海なし県の育ちと・・・以前お話しましたが・・・

魚を釣ったり・・・泳いだり・・・山の水は冷たく、数分も入っていられないくらいです・・・。

川遊びで覚えているのは・・・道路から少し降りた場所、家族でバーベキューをしてると・・・

道路を歩く人に声をかけられ・・・ダムが放流するみたいだから、上に上がった方がいいよ・・・

と、言われ・・・いそいそと荷物を上にあげて・・・15分もすると、少しづつ水が増えてきて・・・

30分も経てば・・・竈のように石を積み上げていた場所が川のようになってしまいました・・・。

山に囲まれた川ですが・・・ずっと山奥にはダムがあると事を初めて知り・・・

山も川も、見上げる空も・・・自然が残るこの場所が、豊かな環境が残っている・・・と思っていました・・・。

ダムが自然災害を未然に防ぐのでは無く・・・ダムが災害を呼んでいる・・・

広葉樹のように・・・大きく深く根を張る植物を伐採して・・・杉やヒノキを植林する・・・・

手入れをしていればまだ良いのですが・・・荒れた杉林は・・・下草も生えず・・・根っこも弱く・・・

雨が降れば・・・土砂崩れ・・・倒木・・・保水力の無い山では、降った雨を蓄えられず・・・・

川に流れ込み・・・濁流のように流れ・・・人の領域を簡単に侵してしまいます・・・。

護岸工事で、食物連鎖を支える動植物は姿を消して・・・

ダムは・・・栄養豊かな水を堰き止め・・・窒息しそうな泥のたまり場になり・・・

元気のない川を育て・・・海にそそがれる元気のない川の水では・・・・

海に生きる動植物も・・・大きく育つ事は出来ず・・・やせ細った海になってしまいます・・・。

便利に・・・手軽に・・・欲求の為に・・・・お金儲けの為に、自然と共存して来た暮らしを捨てて・・・・

良く見ないと気付かない変化を覆い隠してしまったり・・・見て見ないふりをしていたり・・・

良かれと思っている事が悪影響になっていたりしています・・・。

自然に抗おうとしても・・・それを越える見知らぬ脅威が顔を出します・・・。

それを許容しながら・・・受け止めながら・・・変化に気付き・・・変化を見逃さない・・・

・・・・・・・・自然を壊してしまうのは簡単です・・・。

大きな争いの後・・・後先考えない行いで、日本の山は一度荒れて行きましたが・・・・

時間を掛け少しづつ戻りつつありました・・・・。

今また、その仕組みを考え直す時に来ています・・・。

力に抗う建物では無く・・・力を受け流す建物のように・・・

自然に寄り添うように・・・山や川や海との関わりを大切にしていければと、想います。

 

 

 

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平凡

2019年10月30日 | 古民家

 日本各地に伝統的な行事や祭りごとは沢山あって・・・

狭い日本と思いながらも・・・その多様性には驚かされ・・・

奇祭と言われるお祭りは・・・TVでも雑誌でも紹介されているので、詳しい方も多いでしょうが・・・

冠婚葬祭でも・・・奇抜な決まりごとはあるようで・・・白装束で練り歩いたり・・・

お金を持って庭で踊ってみたり・・・引き出物が魚の形をした砂糖であったり・・・

魚の半身が結納返しだったり・・・・

世界に目を向ければ・・・もっと複雑怪奇な催しがあるのだと思います・・・。

島国であれば・・・そこそこ、閉鎖的な地域が多いかと思えば・・・・

外人さんを天狗と思うくらい・・・免疫がない時代に、遭難した外人さんを村中総出で助けたり・・・

こっそりとかくまったり・・・人が良いだけなのか・・・好奇心が島国根性を上回っているのか・・・

取り入れた文化を・・・さらに昇華するだけの技術や知識を持っていた事で・・・

世界の行事も取り入れて・・・1年中何かしらのお祭りが・・・各地で行われているように思います・・・。

クリスマスに・・・バレンタイン・・・最近盛り上がりが激しいのはハロウィンでしょうか・・・

仮装は昔からもあったようですが・・・コスプレなる言葉が市民権を得たように・・・・

お祭りにもイベントにも・・・欠かせない演出になっています・・・。

娯楽の少なかった頃には・・・1年に数回・・・季節ごとの行事が楽しみで・・・

花が芽吹くだけで・・・そこでお団子とお茶を頂けるだけで・・・幸せな日々だったと思います・・・。

次々と新しいモノを生み出すのには限界がありますし・・・その要求につぶされてしまうかも知れません・・・

変わり無く訪れる平凡な毎日がどんなに幸せで・・・どんなに大切で・・・・

とても貴重な時間なんだと・・・・そう思える人は少なく・・・・

事故や怪我・・・病気になって初めて解る・・・失って初めて気付く人も多くて・・・。

伝え継がれて来て・・・繰り返される日々に・・・安堵する暮らしでいられたらと想います。

 

 

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商店街

2019年10月29日 | 古民家

 贅沢は敵・・・ほしがりません勝つまでは・・・そんな言葉がまことしやかに言われていたのは・・・・

争い事を肯定する・・・意識を持たせる・・・時代の中で行われて来た悪しき行いかと思いましたが・・・

飽食の時代で・・・・食品ロスが問題になる今を考えれば・・・

そんな言葉も、大切な意味を持ってきているように思えます・・・。(勝つまでは・・・はいりませんが。)

 

買い物籠を片手に・・・・サザ〇さんのように歩いて買い物に急ぐ姿は減って・・・

お店の人と会話を楽しみながらの買い物も・・・

旬の食べ物を買って旬の時期に食べる楽しみも・・・・減って・・・・

そもそも・・・食材の旬も解かりづらくなったお店の品揃えに・・・

親でさえ、旬の時期を子供に教えられない時代です・・・。

食べ物のほとんどは命を頂いています・・・。

でも・・・・その命の尊さは・・・スーパーでは教えられません・・・・

元気に庭を駆け回るニワトリが・・・食卓に登る場面を自分も見た事はありません・・・・。

・・・豚や牛がトラックで運ばれる悲しい姿も・・・

列を成して、ブランとぶら下がる・・・あられもない姿を見る機会はなかなかありません・・・。

跳ねまわる魚を〆て・・・3枚におろされる場面も・・・TVで見るくらいでしょうか・・・?

モノでは無く・・・コトを求める人達が増えて来ています・・・。

素材が、目の前で姿を変えながら・・・料理になっていく様子を体験出来る・・・。

商店街はそんなコト作りが出来る場で・・・人との繋がりを知る場です・・・。

無くして初めて気付くはずが・・・それすら気付く事が無い社会になってるような気がします。

 

 

 

 

 

 

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走る

2019年10月28日 | 古民家

 金融の仕組み造りと合わせて・・・世界が大きく広がったもう一つの理由として・・・・

交通の発展があると思います・・・。

1日でも物流が止まると、暮らしが立ち行かなくなる事が・・・この所の災害続きで・・・

いやと言うほど解った気がします・・・。

徒歩から・・・籠や人力車・・・・馬に馬車・・・機関車に車・・・

多くの人を乗せて飛ぶ飛行機など・・・移動時間の短縮と・・・・

行動範囲の広がりで・・・世界は近くなりましたが・・・心持は狭くなったような気がします・・・。

移動に手間がかかる作業であれば・・・その事前準備は徹底して行います・・・。

その場ですぐに手に入らないようなら・・・事前に用意をして、備えを怠らないようにします・・・。

手軽にできる移動や作業が増えれば・・・気にしていた部分が簡略化され、負担は減りますが・・・

それを・・・手を抜いていると思うのか・・・効率良くしていると言うのか・・・・?

時間の感覚が短くなった社会では・・・余裕のない作業が求められ・・・

昔ながらの手刻みで建てる住まい造りは古いとされ・・・

しかも・・・手がける棟梁の力量や考え方で・・・建築費も工期もお任せ状態では・・・

心の余裕や・・・懐の余裕が無ければお願い出来ない特殊な世界になってしまいます・・・。

でも・・・そうした住まいは2世代・・・3世代と住み継がれる住まいとなり・・・・

丁寧な作業で選び・・・加工された素材は・・・1000年経っても大切な家族を守ってくれます・・・。

自分の事は自分で・・・出来ない事は近所の器用な人にお願いをする・・・・

人が必要な時は・・・近所総出で手を貸す・・・そんな仕組みがあったからこそ・・・お金が無くても・・・

古い住まいを改修して・・・移築して・・・そんなに立派でも無いけれど・・・我が家があり・・・

日々の暮らしは・・・多くの人に支えられていました・・・。

貸家に住む人も多くはいましたが・・・それは今も変わらずある風景で・・・

見知らぬ人が増える事で・・・人との関係が希薄になっただけ・・・。

歩いて15分を遠いと思うか・・・ちょうど良い距離と思うか・・・

お出かけにはちょうど良い時期・・・

普段走り抜けてしまう場所・・・をゆっくり過ごしてみても良いのかなと想います。

 

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2019年10月27日 | 古民家

 早起きは三文の得(徳)・・・

早起きするには・・・夜更かししないで、早く寝るようになる・・・

規則正しい生活が・・・健康にも美容にも効果があるようで・・・

間際まで寝ていて・・・準備もおろそかに事を進めるとうまくいかない・・・

余裕を持っての行動が・・・生活にも、仕事にも良いリズムが出来る・・・

戒め的な意味合いが強いように思います・・・。

1文は奈良時代から使われ始めた通貨だそうで・・・明治時期の・・円・・・・

が出て来るまで、とても長い間使われて来た経緯があるので・・・ことわざの中に・・・

1文の得にもならない・・・・1文なし・・・2束3文・・・など、意外に使われています・・・。

1文がいくら位かと言えば・・・使われていた時代が長すぎて・・・一概にいくらとは言いにくいようです・・・。

平均すると・・・20~25円ほどになるようなので・・・

3文の得と言っても・・・100円にもならないんですね・・・。(損得の意味合いではないんですけど。)

昼夜逆転・・・昼なのか・・・夜なのか・・・関係なく24時間動き回るのは人だけ・・・・

ことわざが出来た頃は・・・こんな世の中になるとは思っていなかったでしょう・・・。

うだるような暑さになる前・・・朝露も奇麗な夏の朝・・・・

ピリッと緊張感を感じる・・・幻想的な朝焼けが奇麗な冬の朝・・・

太陽と共に生きる暮らしの中には・・・自然から受ける恩恵がたくさんあります・・・。

たかが3文の得の中には・・・お金には表せない、大切な教えがあるように想います。

 

 

 

 

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