暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

運ぶ

2019年09月30日 | 古民家

 リヤカーが町を走る姿・・・

観光地で見る人力車が増え始め・・・・気恥しくも、何となく優越感を味わえて・・・

雑踏の中・・・狭い道路や・・・車の行きかう道路では・・・優雅な気分もどうかなア・・・

と・・・思いながらも、古い街並みを走る姿は・・・日本の良さを感じずにはいられませんが・・・

リヤカーを見る機会は減り・・・グランドで道具を積みながら走る姿・・・

豆腐や野菜果物を販売する一風変わったスタイルの訪問販売の方々・・・

宅配を自転車で回る奥様方・・・など・・・形を変えながらリヤカースタイルは生き残っています・・・。

昔で言えば・・・大八車などもありまして・・・これこそ今では見かける事もありませんが・・・

長持・・・箪笥などの荷物を運ぶには誠に重宝だったのでしょう・・・。

物を運ぶにはいろいろ工夫があって・・・体を使うのであれば、腕に抱える・・・背中でしょい込む・・・

肩に乗せる・・・頭に乗せる・・・

道具を使うとなれば・・・牛や馬に乗せる・引かせる・・リヤカーで引っ張り・・・後ろから押してみたり・・・

細い丸太を並べてころがしながらなど・・・・大量に運ぶ・・・重たいモノを運ぶ・・・

車もクレーンの無い時代・・・いろんな道具と知恵を使って運ばれていました・・・。

ひと抱えもあるような丸太の梁を・・・数十メートルもあるような屋根の棟に持ち上げる・・・

多くの人と・・・多彩な技術で組み上げられたお城には・・・ただただ、驚くばかりです・・・。

現存するお城は少なくても・・・町のシンボルとしてのお城は多く・・・

撮影の場所や・・・お堀りの廻りを散策したり・・・ジョギングしたりと・・・

使われ方もさまざまです・・・・。

古民家のような暮らしを感じられる造りではなくても・・・その時代背景を表す造りは見て取れます・・・。

石垣のカタチ・・・天守までの通路・・・途中にある櫓門・・・

戦の要・・・最後の砦・・・最終決戦として貯蔵庫としての役割が大きかったようですが・・・

天守の上から望む町や風景をどんな思いで見ていたのでしょうか・・・?

町が1つ出来るくらいの壮大な事業だった城造り・・・・

多くの物語があったのだと想います。

 

 

 

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森羅万象

2019年09月29日 | 古民家

 生き物の中で・・・女性が子育てを受け持つ部分は多くて・・・

昆虫の世界では・・・コトを終えれば雄は食べられてしまう場面もあるようで・・・

・・・かと言えば・・・卵が孵化する間、雄がずっと抱えていたり・・・口の中で孵化するまで守ったり・・・

なかなか神秘的な役割があって・・・卵を産んでしまえば、後は勝手に生まれて勝手に育ってくれと・・・

言わんばかりの場合もあります・・・。

哺乳類のように・・・一度に生まれる数が少なければ・・・親が大切に守り育て・・・・

何百・・・何千と生む魚や昆虫などは・・・育てる事は出来ない分、数で種を残す工夫がなされて来ました・・・。

住まいの歴史は・・・竪穴式住居から始まり・・・(もっと前は、洞穴なのでしょうか?)

掘立柱建物・高床式など・・・高度な技術や道具の発達で・・・住環境は良くなり・・・

簡単に移動できるような簡素な造りから・・・定住して暮らす為の造りに変化し・・・

南と北の環境の違いで工夫された屋根の形や・・・間取り・・・

使われる素材も・・・地元で取れる材料を使い・・・地産地消が行われ・・・手に届く素材を使う・・・

循環のサイクルが出来上がっていました・・・。

家族で造る住まいもあれば・・・集団で助け合い、定期的に維持管理する仕組み作りもありました・・・。

自然からの恩恵は・・・いつでもある訳では無く・・・取り過ぎれば無くなり・・・

独り占めしてしまえば・・・集団での生活は成り立ちません・・・。

季節と共に、住まいを移動する民族もいれば・・・その場にとどまり・・・

作物を育て暮らし・・・世代を繋いで行く・・・文化の違いは暮らしに現れ・・・

住まいに対する考え方も違って来ます・・・。

土地を大切に・・・廻りにある自然をうやまい・・・すべてを思う気持ち・・・

それが日本の暮らし方です・・・。

やおよろずの神(八百万の神)・・・多くの神様を示しますが・・・

どんなモノにも神が宿る・・・土地に根付いた暮らしによく合う考え方だと想います。

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人間味

2019年09月28日 | 古民家

 近所なのに・・・たまには通る道なのに・・・

久しぶりに通った道の・・・久しぶりに見る建物が無くなり・・・更地になっている・・・

見慣れた町で・・・見慣れた風景の中に映っていた建物だったのに・・・

もう、思い出すことが出来ません・・・。

そんな風に・・・記憶はあいまいで・・・町の変化にも気付くこと無く・・・

たまに気付いて・・・あれ!?・・・新しい建物が・・・?

なんて・・・そんな繰り返しで、毎日は静かに過ぎて行きます・・・。

建物が変わるのと同じくらい・・・それ以上に環境が変わってしまうもの・・・

道・・・・・新しい道路が出来れば、今までの通りは影をひそめ・・・

人の流れも、車の通りも減って・・・住む人の気持ちも・・・暮らしも変化します・・・。

車社会になってから進んだ道路整備・・・いち早く進んだ鉄道の整備などでも・・・

日本の経済発展は進んで来たと思います・・・。

車の普及によって、物流・経済は益々進んで・・・

社会は良くなって行きましたが・・・せわしのない世の中にも、なってしまいました・・・。

携帯電話・・・インターネットの普及・・・

東海道を、江戸から京都まで・・・2週間以上かけて歩いていた時代とは違います・・・。

どんな場面でも・・・情報が結果を左右する事は・・・今も昔も・・・世代を超えても変わらないとしても・・・

人が扱うモノ・・・人が考え造り出して・・・人が関わる以上・・・感情や気分・・・

相性や性格の違いはあって・・・理由なくうまく進む時・・・

何故かいつも失敗する・・・気持ちがのらない・・・・

AIでも答えが出せない・・・人間味あふれる部分は残ると思います・・・。

フイットンチッド・・・1/fゆらぎだとか・・・心休まる理由づけはいろいろありますが・・・

深く考えず・・・森に入る・・・古民家に入る・・・川や・滝のある空間にたたずむ・・・

それは・・・なんだかその場所が心地良いから・・・それだけで良いのだと想います。

 

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・・・らしさ

2019年09月27日 | 古民家

 災害の多い国、日本・・・最近の台風の勢力も大きく・・・地震は少し身をひそめていて・・・

いつ何時・・・がはっきりしない・・・厄介な災害が多くなってきました・・・。

森林の整備が進んでいない・・・伐採・植林を進めたけれど、管理・手入れが出来ず・・・

荒れ放題の森が・・・今回の台風など、豪雨の時・・・その影響を受け土砂崩れや・・・

土石流などを発生させ、大きな災害へと繋がっています・・・。

 

国土の多くが森林の日本・・・急斜面など、林業を生業にするには過酷な環境で・・・

伐採・搬出にも費用と手間がかかり・・・育成にも長い時間が必要なだけに・・・・

次の世代に残すと言う、考え方や・・・経営の方針・方向性がしっかりしていないと、なかなか難しい世界です・・・。

豊かになる暮らしを求めて・・・一生懸命働いて・・・それでも豊かにはならなかった・・・

けれど・・・社会全体が大きく変化する様を見ていると・・・もう少し頑張れば良くなるかも・・・

都会に出れば・・・もう少し良い暮らしが出来るようになるかも・・・・

地方で暮らす人達がそう思い・・・考えていたように・・・

海外からの就労者の方々は・・・そんな気持ちで日本に来てい人も多いのだろうと思います・・・。

 

日本も・・・東北など、仕事の無い時期や・・・働き口の少ない農村から・・・

出稼ぎに東京へ向かう時代がありました・・・。

今でも・・・若者が都市部に出てくる姿は変わりませんし・・・・

田舎の人口減少も止めようがありません・・・。

IターンやUターン・・・以前よりも多く・・・企業が、環境の良い地方にオフィスを構える動きも増えました・・・。

仕事の内容によっては・・・離れた場所でも、仕事が可能な環境にもなって来ました・・・。

不謹慎なようですが・・・日本の経済が伸びている分野として・・・・

原発の影響による仕事の分野か・・・観光による仕事の分野などが伸びているそうです・・・。

得意とするモノ造りや・・・丁寧できめ細やかな対応・・・誠実で謙虚な姿勢は・・・薄れてしまったのでしょうか・・・?

博物館や民族資料館に飾られているような暮らしを今でも続けていると勘違いしながら・・・

日本に足を向ける海外の方も少なくなったと思いますが・・・

日本らしい暮らしを残せる社会と・・・本来持つ国民性や人間性を取り戻せるなら・・・・

環境も、生活も心も・・・・今以上に豊かになれるような気がします。

 

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続くこと

2019年09月26日 | 古民家

 朝夕・・・雨戸の開け閉めをしていると・・・ジッ!っと、びっくり箱のように蝉の鳴き声がして・・・

8年も暮らした土の中から出てきて・・・1ヶ月近く飛び回り、次の世代の準備をして・・・

最後の力を振り絞ってたどり着いてしまった、我が家のベランダ・・・

気付けば・・・道路や公園の植え込み・・・・到る所に蝉の姿を見つけ・・・

大きな時間の流れの中で・・・同じ事の繰り返しをどれほど続けて来たのか・・・

スイッチを押せば一斉にシャッターが上がる・・・照明も、換気扇も・・・エアコンも・・・

暮らしの便利さは驚く速さで進歩していますが・・・

朝起きれば、まずは雨戸を開ける・・・壁の少ない大きな間取りの住まいでは・・・

5枚も6枚も雨戸があって・・・全部の部屋の雨戸を開けるのが朝、最初のお仕事・・・

アルミの軽い雨戸では無いので、ガタガタと引っかかりながら・・・戸袋にうまく重ならないで・・・

足で蹴飛ばしながら・・・なんて、大変な重労働です・・・。

畳の部屋も・・・杉板敷きの廊下も・・・和箒で掃いて外にゴミを掃き出します・・・。

・・・大切なのは・・・その前にハタキで箪笥や鴨居・照明器具の埃を落とす事・・・。

掃除は上からの基本ですね・・・。

一時、畳も襖も・・・障子も無い住まいが増えました・・・確かに面倒な作業が増えます・・・。

専業主婦が少なくなり・・・両親との同居も減って・・・家の事は後回しにされて・・・

そのメンテナンスは建築会社が請け負う・・・専門の会社が定期的に訪問する・・・

そんな仕組み作りになって来ました・・・。

世界を旅行して・・・いろんな景色や現地の食べ物を堪能して来て・・・

とても充実したとしても・・・やっぱり日本が一番・・・と思う方が多いように・・・(あくまでも個人的な見解です。)

畳のイ草の香りや・・・障子越しに見える庭の草木の影・・・

そこにやすらぎを感じるのは・・・受け継がれて来た記憶が残っているからなんでしょうか・・・。

日本の暮らしや文化を体験したくて訪れる海外の方々は・・・自分達が日ごろ過ごす・・・

なんて事のない暮らしを求めて訪れます・・・。

日常が変わり無く続く事が・・・とても幸せで、かけがえのない時間なんだと想います。

 

 

 

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