お祝い事でもないのに・・・新緑の山間に・・・赤白の派手な色合いが並んで・・・
工業地帯の青い空にも・・・愛くるしい赤白が立ち並んで・・・・・
どうして赤白が多いのか・・・・?(航空法で決まっているそうです。)
・・・・か細い枝を組んだようで・・・華奢な作りに見える鉄塔ですが・・・
近くに行って見れば・・・見上げるほどの大きさと・・・太い鉄骨の存在感に圧倒されます・・・。
山奥の田舎育ち・・・・高いと言えば・・・町を取り囲む山々・・・・鉄塔があっても、はるかに高い山脈を見れば・・・・
鉄塔など気にする事無く・・・・日常の風景としか見ていませんでした・・・。
そびえ建つ・・・と言えば・・・都心に乱立する高層ビル・・・・
そそり建つと言えば・・・・東京タワー・・・個人の勝手なイメージですが・・・そう思います・・・。
愛宕のお山から江戸の町を見渡せば・・・甍の屋根が美しく並び・・・浅草十二階が、その場所からも見えたのか・・・
高い場所を求めるのは・・・神に近づきたいのか・・・・怖いもの見たさなのか・・・?
一時期、大型木造建築ブームがありました・・・・権力の誇示・・・が主な理由で・・・
社寺仏閣・・・・お城が、そんな建物になります・・・・。
今は・・・大規模木造建築として・・・建築基準法の改正・・・建築技術の進歩・・・・
実大実験の検証出来る施設の整備が進んだ・・・などの理由と・・・
国産材を公共建築に利用する事で・・・・林業活性化として、大型施設の木造化が図られています・・・。
以前もお話ししたように・・・大口径の木材は今の日本には、ほぼありません・・・
それと・・・法律上、燃えにくい木材でなければいけないので・・・・張り合わせ・・・はぎ合わせの材料で・・・
接着剤で固めた木材になり・・・・強度はあっても・・・100年耐久性が変わらない保障はありません・・・
実際・・・時間が進めば・・・強度は落ちていきます・・・。
無垢の大口径の木材は・・・伐採時期が一番強度は小さく・・・・・
時間と共に・・・・強度は上がり続け・・・・200年ほど経つと・・・少しづつその強度は下がり続けますが・・・
1000年経過しても・・・強度の低下は20%ほどだそうです・・・。
おのぼりさんになるような建物はたくさんあって・・・インスタ映えする景色もたくさんあって・・・・
大きな建物も数多くありますが・・・・先人の造った大型木造建築に込められた工夫や技術・・・・
学ぶべき技術もそうですが・・・・込められた想いを知れば・・・もっと奥深い想いが伝わって来ますよ。