暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

日常

2019年06月30日 | 古民家
たまに会う…同い年くらいの親戚の子供…

たまに顔を合わせる…親戚のおじさん・おばさん…

ほぼ毎日声を掛けられる…通学路のおじちゃん…

お小遣いがあるうちは週一で世間話しをする…駄菓子屋のおばあさん…

親や兄弟…おじいちゃんとおばあちゃん以外…

地域で守られて、関わりのある人達の多さに…それが普通と思うか…素晴らしい生活だと思うのか…。



代々継がれてきた生活を受け継いで…自分なりに暮して来た日常が…

ある日…素晴らしいと取り上げられて…

写真を撮りに来る人…話しを聞きに来る人…

お偉い大学の先生や海外から来る人…

条例を作ろう…文化財にしよう…遺産登録しよう…!

日常が非日常になり…自分なりの暮らしは、変化せざるを得なくなりました…。



二度と同じ建物は建てられ無い古民家…。

次の世代残そうと話しをしていますが…里山などの原風景も…

残そうと大きな声を上げるのは、いつも回りからで…

地域の方々がないがしろにされたり…中途半端な活動は途中で棚上げされたり…

本来そこで暮らす方々の気持ちが、おいてきぼりにっているような気がして…。

自分が100人のいたなら…移住してその場所で生活をする事で受け継ぎ、残せるモノは多くなるかもしれませんが…そんな事は出来なくて…

子供を増やす事も…そんなに簡単では無くて…

最近少し思うのは…多くの人に知って頂き、興味を…関心を持って頂き…

日常の暮らしをしてみたい…と…そう思う人を増やして…

今まで知らなかった事にも気付いて頂き…そんな暮らしもあるのだと…考えるキッカケとなれば良いのかな…と…思います…。

どんなに取り組みをしても、無くなる文化は有り…時代の流れや変化する時間は止められませんが…

まだ知ら無い大切なモノを多くの人に知って頂き、精力的に活動されている地域や人がいる事を感じとって頂ければと想います。












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初詣

2019年06月29日 | 古民家
季節に合わないと言われそうですが…

除夜の鐘が鳴り始めた頃…ほろ酔いの親父と何故だか二人で初詣に出掛け…

道路と屋根の雪が…暗闇の中にボンヤリと浮かび上がり…

ザクッギュッ…ザクッ…と踏みしめる雪と氷の音が妙に大きく聞こえ…

大して話しをする事もなく…深夜の神社へ向かうのですが…人とすれ違う事もなく、黙々と歩き…

神社の鳥居を目の前にして…見上げる階段の上には…似つかわしくない灯と…

人の気配はあっても…静かな喧騒…?を感じて、登りきった先には、違う世界が広がっているのかも?…と…

不思議な感覚になっていた気がします…。



雪は音を吸収して…だから、雪国の町はとても人恋しく…悲しげなイメージがあって…

その反面…情緒的な感覚は自然と備わり…

静かで、寂しげな中にも…内に秘めた感情は熱いものがあるのかな…と思います…。



雪の重さに負けない、強い造りの住まいでなければいけない…

寒さに耐える暮らしでなければならない…

だから、北国の古民家は…柱も梁も太く、堅牢な造りで…

長い年月耐えうる構造と意匠で…

暮らす人達の力強い心も…宿っているかのようです…。

今思えば…夜店の並ぶ参道が…アメ横くらい混雑していて…

無事参拝を終え…帰る道のり、片手にはお土産なのか…?ひねり棒と言う郷土菓子を持って…

特に話す事もなく…ただ…ただ…家路につく親子の姿がありました。







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触れる

2019年06月28日 | 古民家

 ガタ・・・・有明海のムツゴロウが住む土・・・?砂・・・干潟のガタ・・・?

地元の方はガタと呼んでいて・・・砂でも土でも無く・・・・ガタだそうです・・・。

触ってみると・・・・ネットリと粘土質で・・・海の砂とは違い・・・・田んぼの土とも違います・・・。

ガタの土は、ムツゴロウが棲むには、まことに居心地が良い土と環境が整っているのだと思います・・・。

土壁は、藁スサや麻を入れて・・・練り込んで発酵した土は・・・竹になじみ、粘り強い壁になります・・・。

田んぼの土も・・・毎年耕し管理する事で・・・肥えた土となり・・・良質な日本のお米を育てます・・・。

泥団子・・・・作った経験のある子供は多くなり・・・農業体験も各地で行っています・・・。

田んぼの中に足を入れて、ドジョウを取った世代・・・・

少しひんやりして・・・足にまとわり付く感触をおぼえていますか・・・?

発酵した土壁用の土・・・・何となく、ザリガニの匂いがして・・・・

池や・・・あぜ道の用水路で釣り上げたザリガニを思い出しませんか・・・?

遊びの中で・・・・自然に学んだ環境は無くなり・・・学習と銘打って・・・土いじりが勉強になりました・・・。

必要か必要で無いか・・・?はいろんな考え方がありますが・・・

場を提供しなければ・・・学べない・・・不便な世の中になり・・・

子供らしい遊び・・・・大人が懐かしく思える場も無くなって来ました・・・。

ぬくもりややすらぎ・・・・それは、心落ち着く時間に感じる気持ち・・・。

手で触れる事も・・・・肌で感じる事も・・・・香りで感じる事も・・・・

教えるのでは無く・・・・自然に感じ・・・・経験して来たのですが・・・

背比べをする柱が家の中に見当たらない・・・・

足の裏で感じる・・・土や・・・石・・・砂・・・無垢の木・・・

いろんな素材で出来た地面が見当たらなくなり・・・・

現代社会では必要ないと思われそうな経験が・・・・普通に出来なくなりました・・・。

不便な古民家の暮らしは・・・・体に負担がかかり・・・経済的に裕福な人の道楽・・・

そんな感覚でとらえられています・・・。

立派な古民家から・・・そこそこの古民家まで・・・暮らし方は様々で・・・

みんなが裕福な暮らしをしている訳では無く・・・それは今もおなじで・・・

そこそこの・・・自分の身の丈に合った・・・古民家の暮らしで、やすらぎを感じられる

そんな暮らしで良いのかな・・・と想います。

 

 

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寄り道

2019年06月27日 | 古民家

 朝・・・友達の声にせかされるようにご飯を食べ・・・・歯磨きもそこそこに家を飛び出る・・・

集団登校など無い時分・・・フラフラと気ままに学校へ向かい・・・・帰りは、さらに・・・

限りなく遠回りしながらの帰宅・・・・靴も・・・洋服も・・・当然手足も・・・良く汚して・・・・

汚れ落としのポテンシャルは・・・?白い粉に青の粒が混じった・・・・少し湿気た粉石鹸・・・?

毎日の洗濯・・・時間通りに帰らない子供を待つ母親の心配と苦労はいかほどだったのだろうか・・・?

スクールゾーン以外の道では帰らないように・・・・!登下校も好きに帰れないシステムはいかがと思いますが・・・

男子、家を出れば七人の敵有り・・・なのか・・・?物騒な世の中・・・

子供がフラフラとしていて良い世の中では無くなり・・・・

田んぼのあぜ道を・・・カエルやドジョウ・・・オタマジャクシを取ったり・・・・

渋柿に顔をゆがめながら・・・今では覚えていない、知らない花の蜜を吸って・・・・

友達の家の前で・・・夕暮れまで遊ぶ・・・そんな光景は、これから見る事も無いのだろうと思います・・・。

恥ずかしながら・・・・自分の子供の友達・・・顔と名前が一致する子は5人ほどしかいません・・・

田舎に行けば・・・誰それの、なにくん・・・何ちゃん・・・・なんとか店の向かいの、なにばあちゃん・・・

噂話・・・・前の日にあった事・・・・家庭事情・・・・いつの間にか共有されており・・・

それが窮屈なのか・・・・おせっかいなのか・・・・手助けも・・・助言も・・・叱咤激励も・・・・

いろんな家族がいて・・・屋根は別でも・・・・みんなの暮らしがありました・・・。

乳幼児の死亡率が減って・・・子供の健康が改善されて・・・

社会が裕福になり・・・子供が増えるかと思っていたら・・・どんどん減っていって・・・

家庭が快適な暮らしと・・・便利な生活になったと思えば・・・・子供を迎えるお母さんが・・・仕事で家にはいなくて・・・

女性が働く事を否定しているのでは無く・・・・

ほんとうに自由な暮らしを知らない世代がいて・・・お金の、そんなに掛からない暮らしの経験が無い世代が大きくなり・・・

・・・・教える世代が少しづつ減ってしまったのですが・・・・

知ろうと思う若者・・・・暮らしを変えようとす地域のる動きもあります・・・。

大人のスクールゾーンはありません・・・・たまには・・・・?もうちょっと・・・寄り道してみませんか?

 

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原生林

2019年06月26日 | 古民家

 深い緑の葉を・・・ダンスでも踊るように揺らしながら・・・・

台風並みの大風が吹けば・・・・大木は・・・大きな枝を振り回しながら・・・ユラユラと・・・・

ワサワサと・・・バサバサ・・・・ドドッゴーッと・・・・まるで風と大木が争っているかのようです・・・。

屋敷林・・・平らな地形で、田畑の広がるきびしい寒さから屋敷を守り・・・寒さに耐えるよう、植えられた木々・・・

防風林・・・海の浜辺から少し離れた・・・・海岸線沿いには・・・松の木など・・・

風と砂避けの意味で樹木が植えられています・・・。

大きな災害の時に・・・思わぬ力が発揮された事もありました・・・。

自然の力には・・・自然が持つ力で守ってもらう・・・そんな考え方良いのでしょうか・・・?

富士の樹海・・・・白神山地・・・屋久島・・・・人の立ち入りを拒むような森は日本各地に有り・・・

運よくその森に入り、静かに目を閉じれば・・・神が宿るのも、まんざら嘘では無いように感じられて・・・・

サラサラと葉の触れ合う音・・・鳥の鳴き声・・・・風の騒ぐ声・・・・木々の間に差し込む光にも・・・・無音の音を感じ・・・

パワースポット・・・と呼ぶには、流行のようで・・・あまりにも軽々しくも感じられますが・・・・

神聖な場・・・命の森とは・・・日本の原生林だと言えるかもしれません・・・・・。

人の手が入った森は・・・一生手を掛けなければ・・・死の森になってしいます・・・・。

照葉樹林のような原生林でも・・・世代交代が行われますが・・・それは気の遠くなるような時間・・・・・

老いた森は・・・衰退していきますが・・・長い時間を掛けて・・・再び、新しく若い森に蘇って行きます・・・。

春夏秋冬・・・・森は多くの表情を見せてくれます・・・・。

真夏の森の今は・・・伐採され・・・葉枯らしも終え・・・・出荷を待つ丸太が集まっています・・・・・。

森の中は・・・・新緑から深い緑へと・・・生命力溢れる森に出会える季節です・・・。

今年の夏・・・日本の森に行ってみたいと想いませんか。

 

 

 

 

 

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