暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

木陰

2019年05月26日 | 古民家

 日差しが夏のように強くて・・・それでも、木陰に入ればまだまだ涼しく・・・・

スッーと吹き抜ける風は、五月らしい湿気の少ない・・・・涼しげな風を運んでくれます・・・。

木陰が涼しいのは・・・・生い茂る葉っぱが、日陰をつくってくれるのと・・・・・・

木が大量の水分を含んでいて・・・・きびしい太陽の日差しを、葉っぱが遮りながら・・・

蓄えた水分で温度がそれほど上がらないようにしてくれるのと・・・葉っぱや枝の間を通りぬける風で・・・・

暖かい熱を逃がしてくれています・・・。

屋敷林・・・・以前も少しお話ししましたが・・・住まいから見渡すかぎり田んぼが広がって・・・・

さらに・・・住まいの廻りを木々が立ち並んでいます・・・・。

夏は、生い茂る葉っぱが太陽を遮り・・・・冬は葉が落ちて・・・穏やかな日差しを、部屋の奥へと届けて・・・・

その落ち葉は、焚き付けの燃料としても使われます・・・。

林には・・・杉や檜・欅もあって・・・・柿や梅など、実のなる木もあって・・・・

杉や檜は・・・いずれ、住まいの部材として使われ・・・・

季節ごとの実りは・・・・暮らしの糧となります・・・。

生活に寄り添うように、大切に育てて・・・最後まで大切に使い・・・・また育て・・・・循環される暮らしには・・・

環境にやさしい社会が・・・・人にやさしい暮らしをもたらしてくれます・・・。

地方に、今も息づく穏やかな暮らしは・・・・高齢者と言われるおばあちゃん・・・おじいちゃんに支えられていて・・・

そんなに先の話しでは無く・・・・支えを継ぐ世代が育たず・・・人にやさしい地方も・・・・

都会の暮らしの様な・・・走り続け無いといけない暮らしになってしまいそうな気がします・・・。

(その前に、限界集落の現状も問題ですが。)

まだ間に合うと思う人は、たくさんいると思います・・・・。

長い時掛けて育てて来た、持続可能な循環型の暮らしを・・・

途切れる事ない暮らしに、生かす事が出来ればと想います。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バトン

2019年05月25日 | 古民家

 木造の学校が少なくなって・・・・鉄骨やコンクリートの校舎に変わるのと同じように・・・・

机や椅子も・・・・木から・・・・鉄や樹脂の使われたモノに変化して行きました・・・。

どうして木材を使った机や椅子ではいけなかったのでしょうか・・・・?

壊れにくいから?・・・安いから?・・・・軽いから?・・・時代の流れだから・・・・?

木材で作られていたモノが・・・・鉄や樹脂にとって変わられて来たのは・・・

絹が化学繊維にとって変わられたのと同じように・・・同じような素材が・・・・

大量に・・・安く・・・・手軽に作れるようになったから・・・だと思います・・・。

手間が掛かると・・・・価格が上がります・・・。

人件費の安い中国などのアジア圏に・・・廃棄物を分別する為に様々な品物が持ち込まれます・・・。

貧困層の仕事として・・・危険で、体に悪影響のある作業にもなるそうですが・・・・

大量に・・・安く・・・手軽に入るものほど・・・その後の処理に大きな負担が覆いかぶさってくる事を・・・・

多くの人は知っていても・・・・目をふさいでいるような気がします・・・。(自分も一言は言えませんが。)

机の上に落書きをしたり・・・・彫刻刃やカッターナイフで名前を彫ったり・・・思い出の一言を刻んだり・・・。

何世代か前の先輩が刻んだだろう・・・・その言葉や・・・イラストが・・・伝統のように引き継がれていく・・・

今では・・・そんな事すら・・・・やらない・・・やらせない・・・・やることも出来ない・・・そんな環境なのかも知れません・・・。

日本の杉で本棚・・机・・・椅子を作ろう・・・・木造校舎を県産材を使って建てよう・・・・。

各地で取り組みは広がています・・・・。

保育園や幼稚園では・・・柱に背の高さを刻んでいるでしょうか?・・・・・

小学校では・・・・木の張られた廊下で、雑巾がけを争うようにやっているでしょうか?・・・・・・・

中学では・・・・木の階段をギシギシ言わせながら・・・雨の日の部活で、筋トレしているのでしょうか?・・・・・

せっかく建てた木造校舎・・・・精一杯そこで学んだ・・・遊んだ・・・喧嘩もした・・・・

木造だからこそ・・・足跡を残せる、学校生活を送ってほしいと思います・・・。

自分の子供が・・・・他愛も無い落書きを見つけ・・・それが自分のおやじだったなんて・・・・

世代を繋げる・・・・すばらしいバトンだと想います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土器

2019年05月24日 | 古民家

 縄文土器を久しぶりに眺めてみると・・・・

子供の頃には感じなかった・・・愛くるしくて・・・ユーモラスな表現・・・・

子供の絵のようで・・・・神聖な意味のある言葉のようで・・・・

器やお鍋として使われていたそうですが・・・扱いづらそうで・・・置き場に困るような形です・・・。

弥生土器を見ると・・・時代が進んだからなのか・・・丸くてツルッとした形で・・・

効率良く・・・機能的な器になっていった様な気がします・・・。

でも・・・意匠的にそそられるのは・・・縄文土器で、それ以外の土器でも・・・・

・・・・ハレ(特別な日)に使われた器・・・・ケ(普段の生活)に使われた器・・・・

遊び道具(オモチャ)として使われたかもしれないモノなど・・・

アートの様な表現力を感じます・・・。

岡本 太郎さんは・・・縄文土器や土偶をとても評価して・・・作品の中には、土偶を模したような作品では無いかと思うものもありました・・・。

(個人的な感想です。)

土偶を見ていると・・・・マヤ文明・・・インカ帝国・・・エジプト文明・・・

どれも・・・人や動物・・・・・宇宙人に見える装飾品や器・壷など・・・多くの出土品がありますが・・・

どれも魅力的で・・・・数千年も前の人は・・・どんな風に世界を感じ・・・どんな世界が見えていて・・・

あれだけの作品を作り出して来たのでしょうか・・・?

芸術に意味があるのか・・・自分には解からない部分もありますが・・・

人が思いつかないような作品が造れたり・・・想像が出来たり・・・・

実際に行動が出来る人が・・・ある意味芸術家なのか・・・?

それならば・・・この時代、古民家に暮らす人は芸術家なのでしょうか・・・?

今時の住まいが・・・名の通った瀬戸物や・・セラミックの器・・・チタン・・ステンレスの機能的な器だとして・・・。

古民家は・・・縄文土器の様な個性的な器なのかもしれません・・・。

どちらを選んで・・・どちらを好きになるかは人それぞれです・・・・。

子供の頃に学校で見て・・・遥か昔の祖先が残してくれた世界を・・・・大人になった今・・・

たまに見返してみても良いのかな・・・と想います。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地方

2019年05月23日 | 古民家

 田舎に行くほど地域や人のつながりは深いと思っています・・・。

隣の誰さんがどうした・・・・今度、どこそこの誰さんがどうなった・・・・

煩わしいようで・・・・頼れる存在のようで・・・・

都会は地域柄、それぞれが干渉しない・・・人との関わりが面倒だと思う気持ちが先に来ていて・・・

田舎でもそんな関係の薄い地域はあっても・・・・

多くは・・・・つながりが深く・・・のんびりと穏やかな関係が築けているのだと思います・・・。

防災を考えると・・・地域の人のつながりが深いほうが・・・日頃の付き合いが、助け合いにつながります・・・。

自治体の人数が少なく・・・・まとまっている事が大切で・・・

行政が少しだけサポートして・・・・自分達でどうにかする考え方が良いのだと言われています・・・。

以前にもお話しした、「結」と言う近隣同士の相互扶助・・・どこでも出来る取り組みではないかもしれませんが・・・

考え方は間違っては無くて・・・・そんな助け合いがあれば・・・平常時は必要なくても・・・

災害時・・・防災を考えれば・・・・どれだけ心強いか解かってもらえると思います・・・。

地方で暮らす・・・・古民家で暮らす・・・・

地域の取り組みには参加しなければならない・・・

手間が返しの考えで・・・受けた恩は同じように返す・・・続けられて来た祭礼や行事は次の世代に残す・・・・

古いしきたりのようで・・・家族と変わらない付き合いが地域にはあります・・。

その関係が無いと・・・・その地域では生活できない・・・暮らせない・・・現実はそんなものです・・・。

(個人的な見解です。)

でも・・・そこには人の暮らしがあって・・・子育てに必要な環境があって・・・

人との関わりが、自然と学べる環境がありました・・・。

長く続いて来た世代が少しづつ減って・・・後に続く世代も育たないまま、子供も減って来ました・・・。

それでも、移住する若い世代に出会うと・・・・そんな不安な気持ちも・・・少しだけ安心出来る様な気がします。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特別

2019年05月22日 | 古民家

 特別な日が来るのを・・・今か今か・と・・・待ちわびていました・・・。

正月や誕生日・・・・自分の年代で、他にあるとしたら・・・後はクリスマスくらいでしょうか・・・?

遠足や・・・・雪が降った日・・・・台風のが来る日も・・・何故かワクワクしていましたが・・・

それらは、特別な日では無く・・・・今風に言えば、たまに訪れるイベントであって・・・

本当に特別な日とは違うように思います・・・。

イベントや、特別な日がとても増えていて・・・・毎月何か刺激が無いと・・・人生が楽しくない様な・・・

いつも何かを求め続けていなければ・・・・走り続け無いと死んでしまうような・・・・

そんな脅迫観念に終われている様な気もします・・・。

初めて自転車を手に入れた日・・・・車が納車された日・・・・

どこまでも自分の世界が広がっていくように思えていた・・・・その頃とは違い・・・・

自転車や車は移動の手段・・・・乗って・・・運転して楽しむ・・・・・のでは無く・・・・

ドライブは、特別な日では無くなってしまいました・・・。

けん玉や・・・ヨーヨー・・・・凧揚げにコマ回し・・・・・・

正月の特別な遊びでもあり・・・・真剣勝負する特別な時間だったかも知れません・・・

今遊べば・・・つまらない遊びで・・・・スマホやゲームでもやっていたほうが楽しいと思う子供がほとんどでしょう・・・。

でも・・・古い時代の遊びのようですが・・・・少し形を変化させて復活し・・・ブームを起こしています・・・。

すぐに忘れさられる遊びは・・・楽しい!と・・その時は思っていたゲーム・・・・懐かしさはあっても・・・

形を変えて復活する事は少なく・・・次々と新しいゲームが誕生するだけ・・・。

シンプルなモノほど・・・・奥の深いこだわりが潜んでいるのかもしれません・・・・。

便利で快適な住まい・・・・次々と新しい基準や商品が出て来ます・・・・。

その反面・・・・古いものが必要なくなり・・・・忘れさられた・・・と・・思っていても・・・・

その良さに気付く人や・・・・大切だと、発信し続ける人もいました・・・。

木と木を組んだだけ・・・土をこねて塗っただけ・・・・シンプルなモノほど・・・

すごく奥が深く・・・・・ちょっと見ても気付かない・・・多くのこだわりが詰まっていると・・・想いませんか?

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする