暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

順序

2018年02月28日 | 古民家

 自分の意見を通そうとした時、正しいから・・・間違ってないからと強気で向かっていっても・・・

意見が通らない場合があります・・・。

自分の個人的な感じ方ですが・・・どんな場面でも100%理解される、喜ばれる、嫌われることは無くて・・・

どんなに良い事も悪い事も半々なのではないかと思います・・・。

割合が多少前後する事はありますし、好き嫌いもあります・・・でも、そんな感じがします。

一生に一回の大事な住まい造りで建てたお家が、30年で解体されるなんて悲しい限りで・・・

自分が想いを込めて、家族皆で造りあげて、家族と過ごし・・・

歴史を刻んだ住まいが、また次の世代に受け継がれる・・・

それがとても大切な事だと思うのですが・・・

家電製品でも買うような建物が、良いと思う方もたくさんいらっしゃいます。

それには思い入れも、愛着が沸いてくるような住まい造りもしていないからなのかな?・・と思います。

「衣・食・住」とは、人の生活には欠かせない大切なもの・・・そう教わりました・・・。

でも、そんな基本的で、一番大切な「食」は国内自給率が低い中・・・食品廃棄が当たり前の状態で・・・

「住」は空き家が増えて・・・その対策や対応に追われていて・・・

「衣」はかろうじて、中古の流通市場が動いていますが・・・

(実際の業界の現状をすべて把握しているわけではありませんので、認識不足でしたら申し訳ありません。)

ずっと同じような生活をする事は出来ません、若い頃と同じような食生活でもいられませんし・・・

同じような洋服を着続ける事もできません・・・

その時に合わせた住まいに移り住んで、次の家族に受け渡し・・・それが次に引き継がれて・・・

体に合わせた食生活になって・・・年相応の洋服を着る・・・それが移り変わる順序だと思います。

今の暮らしも大切ですが・・・

少しの想いがきっかけとなって、少しづつの積み重ねが未来を造るのだ思っています。

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50年

2018年02月27日 | 古民家

 古民家の定義として築50年と言っています・・・

もう一つ、今の建物を建てる為の基準となる「建築基準法」と言う法律が出来る以前の建物・・・

(最初の基準法は昭和25年5月に制定されました)伝統工法が基準にもなります。

自分が子供の頃の建物も古民家になってきていますが、築100年の古民家と・・・

築50年では、その造りにかなり開きがあると思いますが・・・

それぞれの良さや、味があって・・・あまり興味が無い人が思い浮かべる古民家は・・

萱葺きの建物や、瓦葺きの重厚な建物だと思うのですが、昭和の名建築とまでは言わないまでも・・

少し凝った造りの、これからも残さなければいけないような歴史的・文化的建物は、近くの町に・・

ひっそりとその姿を残しているかもしれません・・・。

以前にも「民藝」と言うお話はしましたが、今では少なくなった銭湯にも、脱衣所の天井が格天井だったり・・

真壁造りの漆喰仕上げで、なかなか凝った飾りがあるような造りの銭湯もあります・・・

造った大工さんはたぶん無名だけど、腕のよい棟梁だったと思います。

各地域には腕のよい大工さんが住まわれる地域や、左官屋さんの多い地域などもあって・・

「飛騨の匠」と言われた方々も、出張?出稼ぎ?に江戸まで出たりしてたそうです。

古い建物、歴史・文化を残しましょうと言うからには・・・

当然古い技術やそれに適した素材も育て・残していかないといけません・・

古くはその役割分担が細かく決まっていた組織で、社会や暮らしがが成り立っていましたが・・・

今では繋がりも希薄で、商売としても成り立たなくなろうとしています・・・

派手な部分は興味を持つ方も多いのですが、下支えの重要な部分をいかに盛り上げるかが・・

日本の伝統継承に大切なところになって来ていると思います。

 

 

 

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良いとこ、悪いとこ

2018年02月26日 | 古民家

 何かの拍子に、TV・映画・(世界遺産)などで取り上げられると、当然のように人が増えたり・・・

売り上げが上がったり・・・

でも、喜ぶ人の裏には、それを憂う人がいます・・・観光地で住む人の生活圏にまで踏み込む、容赦の無い様子や・・

一時のブームで翻弄された観光地など・・・

バランス良くしてほしいなんて・・・そんな、うまくいかないのはどの世界も同じだとは思いますが・・・

反応の速さと、情報の異常な速さが少し怖い気もしてきます。

古民家がブーム・・・民泊や農泊・・シェアハウス・インバウンドなど・・・

空き家対策に地域活性・・・地方が抱える問題を、国が見てみぬふり出来なくなって・・・

良く解らない事情で、最近は多くの対策や仕組み作りを発表しています・・・

地方行政さんだけでは対策が尽きていたものが、動き始めてきました。

良い事だとは思いますが・・・一過性にならず・・・初めは国や行政さんがお手伝いしても・・

継続出来る組織や、仕組み造りは・・・地域が住む人の力で行う事が良いとされています。

念願かなって古民家ライフを実現しても・・・住む大変さを目の当たりにして、挫折しないでほしいです・・

Iターン・Uターンでも良く言われる・・現実をしっかり見定めての移住や、地方の生活現状を

しっかり把握して確かめるのは大切で、生活の工夫や考え方で、変わる快適な暮らしもあります・・・。

(夏は避暑地のようにエアコンいらずの我が田舎の・・冬の寒さや雪との格闘生活を知ってほしいです)

話はそれましたが・・・メリット・デメリット・・・

危機管理も自己管理も大切な世の中です・・・情報発信・・・情報収集には十分注意しましょう。

(自分も解らないなりに、十分気を付ける様にしたいと思います。)

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住宅事情

2018年02月25日 | 古民家

 自然乾燥材・漆喰・土・瓦・・・

住みたい家の基準は人それぞれで・・・冬暖かくて・夏涼しい住まい・・

他にないような変わった住まい・・・

使う勝手が良くて設備の整った住まい・・・自然素材に囲まれた健康的な住まい・・・

住宅事情があまり良くない時代は、雨風がしのげて・・・

安心して休む事が出来る住まいで良かったのだと思います。

炊事場・お風呂・便所など、共同だったものが住まいの中に取り入れられてきて・・・

銭湯がある暮らしも・・・ご近所さんとの貸し借りも・・・冠婚葬祭のやり取りも・・・

便利になった分、無くして来てしまった文化や暮らし方がたくさんあります。

安心・安全に暮らせる住まいを望んで、出来た基準が、高気密工断熱・耐震補強・シックハウスなど・・でした。

それでも一部の方々が、安心して暮らしていける住まいとは本当にそこが大切なところなのだろうか?

疑問に持つ人も多くなってきています・・・

どうして、自然乾燥材が良いのか・・・漆喰を使う意味は・・・知らない方も多いですが・・・

新建材が使われてきた年数よりも、もっと長く使われてきた素材です・・・

手間がかかる・・・造る手間がかかって高価だから・・・そんな理由がほとんどだと思います。

良いい家に住んでも、人との関わりが無かったら、それは良い暮らしとは言えないですし・・・

子供も、住まいも、地域もみんなで育てて、次の世代に残していく事が大切だと・・

町おこし・地域活性に取り組んでいる方々は解ってられるとおもいます・・・

でも、じわじわと時間が流れて壊れてきたものは、その倍以上の時間と手間を掛けていかないと

元のように戻る事はありません・・・理解されていない多くの事を、もっと知って頂けるように・・・

力を与えてもらえる仲間と一歩づつ進めていくことと、共有出来る仲間を作る事が大切なんだと思います。

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コツコツと

2018年02月24日 | 古民家

 空き家対策と銘打って、国や市・・地域でいろんな取り組みがされていますが・・・

起爆剤となる大きな動きや、これをやることで飛躍的に活気づくなんて対策は出てきていません・・・

地道な活動が数年してようやく身を結ぶ事が多いような気がします。

商店街の生き残りや活性化の対策でも、各お店の温度差や、重鎮の方々と若い方との考え方の違い・・・

近隣住民の方々との関わり合いなど・・・想いと・勢いだけではコトは動かなくて・・・

人との関係の深さだけでも、なにも先には進まないのが現実のようです・・・。

子供同士ならすぐに解決する事が・・大人の事情と言いますか・・・面倒だな・・とおもったら・・

そこで止まってしまうんだと思います。

ある、商店会の方々とお会いして話を聞かせて頂きました・・・

「将来の子供達にこの町の文化・歴史を残していきたい」・・そんな思いで活動する人達・・・

何年も少しづつゆっくり積み重ねて、でも動く時は即実行・・・そんな姿を見て・・・

周りの動きも変わって来ているようです。

古民家を残していきましょう・・・古民家の暮らしをお手本に今の暮らしを見つめなおしましょう・・

そんな活動も想いも、一時のブームで終わってほしくはありませんが・・・

ほどほどの暮らし、楽しい暮らし、穏やかな暮らし・・・

なにげない、当たり前の生活が出来ないような社会にはなりたくないものです。

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