暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

お手入れ

2017年12月26日 | 古民家

 大掃除・・・!

お手入れは簡単に・・・手間がかからず・・・長持ちする事が望まれているようです・・。

高いものを長く使うより・・安いものをその都度取り替える・・・そんな使い方のほうが

造る側も消費が伸びて良いのか?

常に新しいものを身に着けていることが、満足度をあげる事なのか・・・?

新しいものが次々と世には出て・・・すぐに次の新しいものを求め続ける・・・そんな時代ですが・・

丁寧に造られた物を修理しながら末永く使い続ける事が、本当の意味の贅沢で・・・

じっくり時間が経過した物には、他にない味わいがあると思います。

壁の材料として使われてきた「土壁」・・・竹を編んだ竹小舞を下地に、土と藁を練って醗酵させた粘り気のある土を

塗りつけた壁です・・・。(その上に漆喰や聚楽壁を仕上げ材として塗ります)

竹は「真竹」か「淡竹」(ハチク)だそうで・・土に混ぜる藁はその他に麻や紙を使う場合もあるそうです。

一度使った竹小舞や土壁も、その材料は再び編み直したり、練り直したりする事で、元の素材に戻す事も出来ます。

再利用がされなくなり、土壁も使われなくなった理由には・・・

手間がかり・費用がかさみ・・・時間もかかると言う訳です・・・

以前も書いたように、土壁で漆喰仕上げの壁や、板張りの壁には、大きく出た軒の屋根が必要です・・・

雨や雪から外壁を守るためです・・

(最近の頻発する暴雨風雨ではあまり軒が長いと良くないという考えもありますが・・そこは施工の工夫で対処です。)

材料やその施工・使い方にはそれなりの経験で得たルールがあります・・・正しい知識で使い・お手入れする事で

高いと思える物も、その価値を理解して、大事に使い続ける事が出来ると思います。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お城

2017年12月25日 | 古民家

 いろんな文化を吸収して、自分なりの解釈で自国の文化にしてしまうくらいの

ニュートラルで器用な日本人・・・・・

恋人らしい2人がラーメン屋さんに入って行きました・・・

お父さんと娘さんらしい2人がラーメン屋さんに入りました・・・

若者達がピザ屋さんでテイクアウトしてました・・・・・

ピザもラーメンも、とてもおいしいです・・・(否定しているのではありません・・)

家族ですごすクリスマス・・恋人とおしゃれなお店でお食事・・・

なんてイメージは、もう古いのでしょうか?・・・メリークリスマス!・・・その後すぐに年越し蕎麦です・・・。

社寺仏閣を扱う宮大工さん・・・構造のどの部分を見ても一般建築とは違った複雑な技術が使われていて

技術の粋とも言えますが・・・

お城・・・もその時代の先進技術を駆使して造られた建物です・・・。

争いを肯定してるのではありませんが・・・

戦や戦争の中で開発される技術が、その時代の最先端だと思うと・・・

お城造りは、力の象徴で、藩や権力者の威信を掛けて造られたのだと思います・・・。

沢山の人手が必要なお城造りの計画が始まると、その周りには町が出来ます・・・

食事処・道具・衣服・・・生活や工事に必要なお店が・・さまざまな職種の職人の住まいが建ち始めます・・・。

当時のまま現存するお城は少ないですが、中に入った事のある方は、以外に簡素な造りだと思うかもしれません・・・

それでも、石垣の造りや、土壁の厚さやその造り方を見ると、とても複雑な造りだと解って頂けると思います。

お寺や神社の大きな屋根を支える為の、細かな工夫も装飾の技術もすばらしいですが・・・

良く見ないと解らないマニアックな部分も多いお城・・・興味を持って頂ければと思います。

今年は修復や被害にあったお城など・・・以外に話題になった年でした・・・。

お城は古民家とは言えませんが、それらに関わる人の暮らしがお城を中心に成り立った事で

文化が築かれて、時代が刻まれて行った大切なランドマークだったのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

記憶

2017年12月24日 | 古民家

 1日・1週間・1年が早く感じて、2017年もあとわずか・・・

節目ごとに行事や決まり事があって、季節を感じたり・・

景色が様変わりするのを見て、季節を感じたり・・・

年末に大掃除をして、正月は何もしない・・コタツに入ってTV見ながらみかんを食う・・・

時間の進み方が早くなった生活ですが・・・

のんびりしたお正月を迎える事はこれからあるのでしょうか・・・?

畳を上げて天日干しをする・・・自分もしたことはありませんし・・・見た事も覚えて無いと思います。

畳はイ草で編んだ「畳表」を・・・藁を束ねたような「畳床」にくるんだ物です。

今では発砲スチロールや、木材チップの圧縮材で畳床は作られているので・・・

天日干しは必要なくなってきています・・・。

イ草を編む糸も綿から化学糸になっていたり、そもそものイ草をポリプロピレンや和紙を縒って

作っている畳表もあります。

畳の敷き方1つ取っても「祝儀敷き」・「不祝儀敷き」・「卍敷き」(まんじしき)などがあって・・・

社寺仏閣や料亭など・・畳の敷き方を気にして見てもおもしろいと思います・・・。

ある風景や町並・人が生活している姿を見ていると、昔の記憶がよみがえってくる事があって・・・

子供の頃に見た記憶なのか、映画やTVドラマの記憶なのか・・・?

慌しく走る仕事の車も、町を歩いてすれ違う人も、行きかう人の顔も・・みんな年末らしく見えてきます・・・

餅つきも・凧揚げも・羽根つきも、あまり見る事はありませんが、いろんな記憶や感覚がよみがえってくる年末は・・

日本らしさを感じられる、心地よいときです・・・。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

住む

2017年12月23日 | 古民家

 「健やかに暮らす」とは・・・?字の如く「健康な生活」・・?と言う事でしょう・・・か・・?

健康とは・・・病気にならないような暮らし・・なのだと思うのですが・・

病気にならない生活が安心・安全で快適な暮らしとは言えないのではと思ってしまいます・・(ややこしいですね・・)

現代は個人を尊重する社会・・・文明が発達する前・・人の理解を超えたものは排除するような時代もあったそうです・・

近代でも、解明されないもの・多くの人と違った考え・容姿など・・・一般社会にそぐわない物は排除や隔離がされてきました。

昔、多くの民家は「田の字」の間取りの家が多く、障子や襖で簡易的に間仕切りる生活スタイルで・・

個人のプライバシーはあまり無かったようです。

何かあった次の日にその噂は、村や町中に広まるような環境でしたが・・・それは

田舎暮らしには無くてはならないコミュニケーションの一つだと思います。

床の間のある和室には「上座」・「下座」があって床の間があるほうが「上座」

出入り口側が「下座」・・と・・なります。

囲炉裏を中心に座る場合の家長や来客の方が来た場合、座る場所も決まっています・・・

時代にそぐわない事もありますが、家庭それぞれの決め事が・・いずれ社会に出てから・・

組織の中でのルールを事前に学ぶ場、になっているのではと思います。

心身共に健やかに育つには、親子関係もそうですが、家庭環境・・・「住育」も必要だと思います。

住むことを学ぶ・・・家造りの過程を学ぶだけで無く・・住まい方を学ぶことが大切で・・・

健やかに暮らすとは・・・を、考える事になると思います。(住育・・詳しくはお声掛けください。)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017年12月22日 | 古民家

 公園で遊んでいる子供を見ると・・・なんとなくホッとします・・・

缶蹴りやだるまさんがころんだをやっている子供はいないかもしれませんが・・・

子供の声を聞くとなんとなく安心します・・・(個人的な想いです・・ご了承下さい・・・)

団地や公園から子供の声が聞こえない世界になってしまったら・・・寂しい・・だけでは済まなくなりますよね・・・。

急な雨で、雨宿りをした経験ある方・・・どれくらいいらっしゃるでしょうか・・?

「軒先」・・・住宅事情で致し方ない場合が多いですが・・・今の多くの家は軒がありません・・・

大きな屋根のお家が、少なくなったのもあると思いますが・・敷地ギリギリまで建物を建てないと

必要な部屋の大きさ・広さが取れない事情があるからです。(意匠的な部分も大きいですが・・・)

雨が多い日本では軒を大きく出す事で、外壁の痛みを防いだり、夏の太陽の日差しをさえぎったり・・・

雨宿りの場となったり、氷柱を楽しんだり・・・・・

気候風土に合った建物造りがあります、時代と共に変化はしても変わらないものも沢山あります・・・。

子供に出来るだけ多くのことを経験させることは今も、昔も変わりません・・・

日本らしさを学ばせる機会をもっと作って行けたなら・・・と思います。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする