暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

銘木

2017年11月25日 | 古民家

 ブランド米がすごいです。

覚えきらないくらいの種類が次々品種改良されて・・・

コシヒカリに対抗してのブランド化創りですが・・・

農業の現状を見れば、一俵の米単価を上げる為の、市場創造の大切な取り組です。

和室に使われる「銘木」床柱・地板・長押・付け鴨居・・・

綺麗な木目の1枚板・天然の絞り丸太など和室の床の間を造るだけで

家が一棟建つくらいの材料を使う場合もあります。(一棟でも価格はいろいろですが)

どの国にも、権力者さん達が自分の権力の主張や財力を誇示する為に、芸術と言えるものから

道楽と言えるものまで・・・芸術品や文化財が数多く残されていますが・・・

伝承・文化として次の世代に残りにくいものは、普通の生活・・・誰もが何気なく生きて来た

人の営みだと思います。

お祭りや盆踊り、結婚式・お葬式・・・四季折々のお祝い事・・・

継続できず無くなって行く行事も沢山あります・・でも・・途絶えていたものを

新しい形で復活させている地域もあります・・・・

多くの人がいたからこそ、その上に築かれた豪華絢爛なものばかりに目を向けるのでは無く

もっと人に寄り添った考え方で良い気がします。

生き残りをかけ・・・「銘木ブランド」と言う垣根を越えて、今まで無かった取り組みをする企業も出てきています・・・

これからは企業も人も皆で考えて、若い方の力も借りて・・・・

地域が造り上げる市場創造が大切だと思います。

 

 

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あかり

2017年11月24日 | 古民家

 ろうそくの火を生活に使っていた時代・・・

明治の時代に入り電気が日本各地に広がっていき・・・その明るさに

当時のひと達はおどろいたと思いますが・・・

その便利さに喜んだのだと思います。

古民家には囲炉裏やろうそくの灯が似合うと思っていましたが・・

それは茅葺屋根のような住まいであって

瓦葺で居間や座敷のある少し時代が進んだ古民家では、白熱球の灯しが良く似合います。(個人的な感想です)

さらに言うならば、同じ明るさでも当時の照明器具を通した明かりがなんともいえない灯しとなって

その部屋を独特の雰囲気にしてくれます。

古い照明器具を見ていると・・・その下でどれだけの部屋を・どれだけの家族の人達を照らして来たのだろうと・・・

古い家にも歴史があって、使われてきた生活道具にも想い出があって・・・

それ以前には、造る方たちの想いもあって・・・

誰が使っていたか解らないものを使う抵抗感はあると思います。

知り合いだからと、余計にそう思う事もあるかもしれません・・・でも・・・?

古い照明器具のガラスは同じものを造る人も設備もありません・・・その装飾も

今では造る人も技術もありません・・・大切に想われているからこそ、今ここに残っていると考えれば

それを引き継げる環境であればそうすべきなのだと思います。

10数年~今でもひっそり和室を灯してくれている、なんてことの無い照明器具ですが・・・

こころ穏やかにしてくれる大切な明かりだと思います。

 

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ランドマーク

2017年11月23日 | 古民家

 「特定郵便局」が各地にありました。

明治時代に郵便局を全国に作るのが国の予算だけではまかないきれなかったので・・・

地方の地主さんや名士さんに土地・設備を提供してもらい運営を委託した制度です。

大地主さんだけあって、立派な建物や蔵をお持ちで、今でもその名残が沢山残っています。

全国に多くの酒蔵があります・・・

今では少しづつ廃業している会社さんも多いですが、若い社長さんがいろんな工夫や革新的な考え方で

すばらしいお酒を醸している蔵も沢山あります。

そんな特定郵便局も酒蔵も、歴史があって、地域に貢献して、地域のランドマーク的な存在だったと思います。

今、産業遺産の保存も進んでいます、大きな企業や産業はその地域の生活基盤だといえます

歴史的な価値のある建物も大切ですが、その地域に残された生活・暮らし方・文化も大切です。

核となるものがあるから活気づく町。

核となるものを支えるのは地域。

地域を支えるのは人です。

まちおこしは「まちづくり」「ひとづくり」・・・だと思います。

そう言いながら何も出来ていない自分がいますが・・・

建築に関わる部分で力になれることは沢山ありますし、町づくりにはいろんな関わりが必要だと思います。

皆で造り上げて継続する事が大事なようです、そんな取り組みがこれから増えていけるように

いろいろ発信していければと思います。

 

 

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かふぇ

2017年11月22日 | 古民家

 仲間の大工さんと打ち合わせで鎌倉の長谷に行って来ました。

かなり奥まった、いかにも「鎌倉」らしい細い路地、江ノ電の踏み切り渡ってその先・・・

木造2階建て、築50年ほどのお宅を改修しての古民家カフェに生まれ変わり、今月工事完了。

年内にはOpenでしょうか・・・?

8月に埼玉で木造2階建て、築15年ほどのお宅を改修して、古民家風カフェを造らせて頂きました。

営業して3ヶ月ですが、オーナーさん・・・お休み無いほど、お忙しいようです。

小洒落たカフェは気が付くといろんなところにOpenしていますが、閉店している所もお見かけいたします。

今回のカフェですが、外観は洋風で室内は和風で欄間あり床の間ありで、建物にとても魅力がありました・・・

落ち着く佇まい・隠れ家的な空間・魅力的なお料理・雰囲気のあるオーナーさん・・・

他とは違ったものを求めてお客様はいらっしゃるのでしょう。(今はインスタ映え、もでしょうか?)

昭和レトロな雰囲気が落ち着く・古民家の軒が深くて、畳や土間のある空間に安らぎを感じる・・・

町には、当たり前にあった風景や景色が様変わりして・・・何かが足りない・・・?

無くしてしまって初めて気付く・・・人は同じ事の繰り返しを何度も続けています、

建物が生まれ変わって、次の世代に引き継がれていく・・・カフェ以外にもいろんな提案・活用があります

各地でもさまざまな視点から取り組んでいる方がいらっしゃいます。

自分もいろんな取り組みに関わっていければと思います。

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2017年11月21日 | 古民家

 「盆栽村」が埼玉にあるのは有名です。

この間TVでも新聞でも取り上げられていました。

日本庭園がいま熱いのは、フランスとロシアだそうです・・・。(知り合いの造園屋さんいわく・・・)

最近お話しを伺ったのですが・・・

Facebookやブログで日々の仕事の事や使う材料の事をマニアックに書き込んでいたら・・・

フランスの庭園愛好家さんらしき方から「フランスに来て日本庭園の造り方を教えて下さい。」

とのご依頼でした。

半年以上打ち合わせを重ねて、現地調達出来る素材を用意してもらって・・・

いざ出陣・・・!2週間みっちり講義・実習・実技と、立派な庭園造りの一部を伝授して来て・・・

今は別の方が、第2段として出国準備しているそうです。

日本人のように器用でもなく、専用の道具も無く、熱意と想いで造り上げた庭園はすばらしいものでした。

(詳しくお聞きになりたい方はご連絡ください、その方のHPに詳しく載っていますので、お教え致します)

得て不得手 と言います、どんなに努力しても・苦労を重ねても・・・個人差はあって向き不向きは

あると思っています、趣味でやるには良い・仕事として、プロとして極めるにはそれなりの資質・想い・運が

必要だとも思っています。(今回の庭園のお話・・・運もありますが、その方の想いがそうさせたのでしょか?)

いろんな縁があって建築に携わっています、才能・資質はいまいちかも知れませんが、想いはそれなりに

あるのだとこんなブログを書きながら、モチベーション上げております。

根本にある、日本の伝統文化に感謝です。

 

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