染みる風と・・・青い香り・・・
木々のすえた匂いに吸い寄せられ・・・
留まり刻み、数えて重なり・・・老いや記憶のもどかしさに後退りしながら・・・
久方ぶりの田舎に、大した執着の無い頭をフル回転して・・・
ここぞとばかりの真面目さと、卑屈さを隠しながら・・・
かくしゃくとした足取りに我々忘れ・・・
存外低く・・・小さな橋を渡りながら、成長しすぎた跡を想う・・・。
鳥が空を這い廻り・・・クレパスが吸い付くほど握り締めて描いた青の空は・・・
深く雑に突き刺さり・・・麦わら帽子は汗をものともせず網を振り・・・
白い心は雲に急かされ、道を違える準備に出くわしながら・・・
子供でいられる境界線を・・・しのごの言わず走りたたく・・・。
分別と差別で解り合う・・・物分かりは子供の仕草で助けられ・・・
分別する大人のやり方に、分け隔て無いとは言い難く・・・
人種や言葉に文化の違いが・・・苦手と努力で抱き合えば・・・
時間の力で、モノは言うけれど・・・
名前の知らない友達と・・・住めば都の田舎暮らしが与えてくれるのは・・・
垣根が低く・・・怖そうに光る目の奥の・・・
ビー玉色が知っている。