暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

青い春

2024年04月21日 | 古民家
 タクタク刻む音は、黒板を削り・・・
ザワつく心を抑える昼間の暖かさは・・・窓に這い出して・・・
机を転がる落書きに心奪われ・・・明日を夢見る幼稚さは・・・
薄汚れた床も・・・削られた机も、たいして話しもしない隣の友達も・・・
同じ空気と音に酔い・・・踊る輪の中で目も合わさずに・・・
青い春の、知恵の輪を一緒に解きながら・・・
出口を向いて黒板を写している・・・。

1年が永遠で・・・10年が一瞬に過ぎて行く・・・
何も知らない苦労の末に・・・見るモノすべてが初めての経験で埋め尽くされ・・・
誰も知らない夢の中に・・・落し込まれた小鹿の様で・・・
生きる意味も、恋愛も・・・家族も勉強も友達も・・・
散らばる明日が見えすぎて・・・
何度も繰り返し・・・答えの無い、白いパズルは渡されるのかも・・・。

一度きりの教室に・・・二度と入れない世界を造り・・・
妄想と現実を渡り、何度となく踏み外せば・・・
大人の言い訳に唾を吐き・・・ぬるま湯と蒸気を浴びながら・・・
取り繕う事に命を懸ける未来を振り払い・・・
愛する順番を待ち焦がれる列の中で・・・町と街を売り渡し・・・
いつかは落ちる暮らしの中で・・・丸い空は瞬いている。










コメント
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