暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

不協和音

2024年01月13日 | 古民家
通りをひとつ・・・またいだ向こう側に・・・
懐かしいカタコト声が鳴り始めると・・・
朝の静けさから・・・夕の喧騒からと・・・
町には町の、音楽は造られ・・・
毎日流れるその音が・・・ガチャガチャ不協和音であればあるほどに・・・
染み入る体をほぐしてなだめて・・・
忘れ難い音色に馴染んで行く・・・。

夏はジリリと騒がしく・・・冬にハタハタ音もなく・・・
春はピリリ甲高く・・・秋はリリリと奏で始め・・・
記憶の季節が僅かにズレて・・・朝夕覚えた音の響きも入れ替わると・・・
世代を繋ぐ、並びも同じようには伝わらず・・・
老いた想いと、これからの音は・・・
耳に残る数合わせとは行かないのかも・・・。

和の音が・・・太鼓と笛になぞられて・・・
遠くに音符が踊るようには聞こえなくても・・・
季節を通して高ぶる音が・・・無くした記憶を蘇らせ・・・
子供に帰るその心は・・・失うばかりの暮らしの姿を呼び止めて・・・
手招きする、失うばかりの世の中に・・・
文化を手形にするだけでは見えない暮らしを・・・
象るりココロに宿す・・・伝統を育てて行くのかも知れない。





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