暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

背にする

2023年11月20日 | 古民家
 音を奪われるほどに・・・シンシンと纏う暮らしの場所から・・・
大きな声で歌ってみたところで・・・
白く遠い山々に囲まれもすれば・・・届くはずも無い細い言葉は・・・
乾いた目を通り抜け・・・白い景色にごまかされて行く・・・。

無音の中に慣れて行けば・・・些細な声を聞き逃さなくなり・・・
人のうわさ話も心配と・・・ウサギかダンボに耳を寄せ・・・
おしとやかな暮らしに花を添える言葉の数々は・・・
苛立ちとお節介の混ぜこぜとなり・・・些細な艶を与えてくれると思い違える・・・。

狭い町を俯瞰で感じれば・・・見上げる空の広さに憧れて・・・
大きな街の砂漠な中で・・・狭い空の色は薄く、小さな自分に音は聞き取りにくくても・・・
大きな声で歌ってみれば・・・誰もが聞き分けない声と混ざり合い・・・
特別な意味ばかりに聞き耳を立てて・・・我先にと奪い合う・・・。
拍子抜けな音が生まれて消えて・・・慣れ親しむ幼い音は、いつも聞こえるはずなのに・・・
ついぞ思わぬ声に気付かされ・・・振り返り求める場所は・・・
背にした古い記憶と・・・遠い先にある。


コメント
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