暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

削る

2023年10月19日 | 古民家
 夜明け前の輝きに気付き・・・明けてしまえばそれまでと・・・
間際に奏でる瞬きは・・・狭い時間に我を忘れて、背筋を伸ばす静けさは・・・
ひっそり巣ごもり・・・春までの愛おしさを集めようと・・・
眠りにつく前の・・・長い休みが重なり繋がって行く・・・。

カラカラと吹く風に合わせ・・・乾いた皺を数えはじめては、目には見えない顔を見回し・・・
際限なく命を取り戻す・・・暮らしの跡は色めき立ちはせず・・・
家族が手を携え造ったモノは・・・大きく見上げれば立ちくらみ・・・
似たモノ同士の模倣の町は・・・飽きるほど眺めて訪れて・・・
整えられた未来の街に・・・飾られた極彩色は・・・
歴史に添えられた悲しみの未来なのかも・・・。

平均寿命を感じられないほど渦巻いて・・・荒れる暮らしは若く跳ね・・・
想いを寄せて集められて・・・寄り添い大きくなる事が善だと思えた頃・・・
凶器の中に微笑みが睨み・・・悪の中に笑う目が浮かんで・・・
上手く語れない言葉のカタチは崩されて・・・押し黙る空気が廻り始めると・・・
失う中に技術は育っても・・・伝統や文化に意味を失い、遠くを望む若者は・・・
軽はずみな命のやり取りを・・・得意げに削り始めてしまうのかも知れない。
コメント
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