暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

重ねる

2023年08月20日 | 古民家
 遠い場所から町を覗いて見ると・・・隠れた場所も、見えてる場所も・・・
かくれんぼが迷う町は魅力にあふれていて・・・近くにいればいるほど逃げて行く・・・。
軒に差し込む日陰の先に・・・乾いた道と通りを歩いて・・・
古びた壁も・・・色褪せた看板も、並んだ窓の奥のその先に・・・
時間が止まった暮らしが見えて・・・交わす言葉に迷いながらも・・・
懐かしい時は続いて行く・・・。

忘れた頃に戻ると出会える・・・霞んだ風景も色あせた顔も・・・
カチコチ時計は素知らぬ顔で逆戻りして・・・幼く古い記憶に戻してくれる・・・。
季節が来ると繰り返し・・・同じ想いを巡らせて見ても・・・
いつもと変わらない姿と景色が蘇るけれど・・・
トツトツと変化する小さな隙間を・・・どこかで埋めようと手探りして・・・
古ぼけた頭を掻きながら・・・笑顔の先を造って行く・・・。

時を重ねると想像して・・・締め付ける新しい想いは少なくなっても・・・
出来る速さを求めない・・・楽しむ時間の速さに戻って見るれば・・・
出来無い事や・・・試してみる煩わしさが宝物で・・・
明日の楽しみが・・・今日も続く出来事を、何度も繰り返して笑える姿になると・・・
古ぼけた町は転がり続け・・・変わらない風景を育てているような気がする。



コメント
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