暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

見つめる

2023年07月14日 | 古民家
 あたふたと交わした月日に疲れた様子で・・・カラカラと家は泣いている・・・。
剃刀のような木目の柱は・・・どれだけの時間、雨風をしのいで・・・
暮らしを見つめ、守って来たのか・・・。
遠く流れる山々も・・・季節の色を纏う回数を重ねると・・・
気付かないほどに姿を変えながら・・・暮らしを見つめ、自然を守って来た・・・。

目に見えない暮らしに気付いて守るモノは・・・
遥か後ろの繋がりが、教えてくれていたはずなのに・・・
目に見えなくて・・・手に取れなくて、聞こえない言葉には疑いようも無く・・・
豊かになればなるほど・・・夢見がちな暮らしを、ただ歩き続けてしまうのかも・・・。

国の有形登録文化財に指定される建物が・・・歴史を重ね、重なる維持費に悲鳴を上げて・・・
僅かな補助と、縛りある景観を守るには・・・持ち主と地域で守る住まいの在り方が見えて来て・・・
二度と手に入らない大切な木材達を、次の世代に繋げるには・・・先の見えない暮らしがお荷物になってしまう・・・。
住まい手の見えない古民家が・・・少し田舎のずいぶん田舎に放置され・・・
朽ち果てる姿を残し・・・
必要されなくなった少し古い住まいが空き家となって・・・もうすぐの空き家も待ち構えている・・・。
古き良き時代に何もかも預ける事は出来なくて、新しい繰り返しをこれから始めるには・・・
見えなくなった、大切な暮らしが・・・そこかしこになるような気がする。
コメント
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