暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

記憶

2023年06月24日 | 古民家
遠くを眺める緑の下に…重なる思いの振り向きざまを…
手放しで渡れるほど、思い出を追いかけはしないけれど…
忘れるほどには短くて…思い出すには離れすぎて…
どこまでも付かず離れずの遠い想いは…次の世代に渡されたはずなのに…
忘れる事が仕事のように…残す事が縛りであるように…
曖昧な毎日が、一人ささやいている…。





100年も過ぎて緞帳は上げられて…いつ出番が来るかも解らないまま…
手渡しされる文化の繋がりも…
照らされ続けた暮らしの中に…影が浮かぶ隙間はなく…
いつも表に立ち続けるには、苦しい社会が目白押しに並んでいる…。
古い記憶を頼りに歩いてみても…懐かしい姿はチョロチョロと…
表通りを駆けてゆく…。



戦災や災害で、儚く残る家々は…
語りの無い…若さの響きあいのなかで…
後悔ばかりの繰り返しはこの先も続きそうなのかも…。
見てきたものと聞いた事の、不確かな暮らしは…
知らない世代に受け継がれ…やがて枯れないように育てられるなら…
無意味な時間は無くなって…花は開くような気がする。

コメント
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