暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

染まる

2023年06月17日 | 古民家
 穏やかに眺めていれば・・・大きな声を上げる訳も無いのに・・・
ひとつ手際を間違えば・・・大きな打ち返しは想像を超えて・・・
普段は感じられない自然の言葉は・・・誰に対しても容赦なく向かってくる・・・。
トロトロと流れる川の穏やかさも・・・背丈も超えて踊る波の大きさも・・・
降り返ればカタチを変えてしまう、森の激しさも・・・
先人の教えや言い伝えの中で・・・あきれるほど聞かされているのに・・・
遠い世界や物語の・・・夢見心地でいてしまう・・・。

五感で交わす自然との暮らしは・・・ずいぶん懐かしい感覚になってしまったけれど・・・
時折、大きな産声を上げる・・・空や海や川の、言葉少ない姿に・・・
繋いで来た記憶は曖昧で・・・
絹のような水面に映る空の顔には・・・静けさの裏側に、美しい怖さがある・・・。

廻る世代の繋ぎ方を・・・知らない住まいの過ごし方は悲しい姿で・・・
古民家の風貌に未来を託して・・・店舗や移住の居場所造りに大活躍でも・・・
どれもこれもが息を巻いているのでも無く・・・
どの商店街も・・・賑わいを取り戻せもしないまま・・・
原色や大柄の姿に変わり・・・文化とは程遠い暮らしの造りに、町は染まってしまうのかも知れない。


コメント
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