暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

通り過ぎる

2023年05月12日 | 古民家
 雨音も寂しく・・・不規則な音は軽やかに走り、取り残された後始末はそこそこに・・・
居心地悪そうな姿が並んでいる・・・。
想い出の中に残る姿はそのままでも・・・置かれた今を受け入れてしまうと悲しくて・・・
大切にされていた暮らしの姿は・・・何度となく繰り返す流行りの中で迷走してしまう・・・。

懐かしさのカタチを見かけると・・・幼い自分を見返して・・・
この先も残り続ける暮らしを組み立てて見る・・・。
教える事が出来なくても・・・伝える出来事で生れなくても・・・
どこかの誰かの他愛ない好奇心が・・・戻され、探し出されて・・・
はれ物みたいに、飾られるアイテムになったとしても・・・
必ず必要ともされず・・・通り過ぎて気付かれた、忘れ物になるのかも知れない・・・。

人の温もりを失った住まいに・・・パチリと灯しが浮かべば・・・
薄暗い外灯にも勢いが生まれ・・・並ぶ板塀にも艶が出て来るようで・・・。
人が暮らしに関わる住まいの力には・・・いろいろな表情が見えて来る・・・。
石ころ一つで遊べる子供のように・・・
町や人が育て・・・他愛ない一つが並んで過ごし・・・
代わる代わる通り過ぎる人の暮らしは残されるのかも。

コメント
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