暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

冬眠

2023年01月20日 | 古民家
 庭木の悲しい姿が映ると・・・力を蓄える我慢の時を過ごすのは自然の流れで・・・
無造作に木の影や、石の下を探れば・・・待ちぼうけする静かな姿に出くわしもする・・・。
365日同じ場所で・・・同じようにいられる暮らしを探して繋いで・・・
振り向けば幾重にも連なる時間を積んで来たけれど・・・
廻り続ける快適さと・・・廻り続けないといけない不便さは、カタカタと揺れている・・・。

神社に傘を広げた大木も・・・年老いて豊かに実る、芽吹き時の可憐な木々達も・・・
幾時間・・・繰り返し、人の暮らしを覗いて来たのか・・・
幾世代・・・家族の暮らしと寄り添って来たのか・・・。
骨董市で見かける・・・見知らぬ景色のポストカードや・・・
誰それの集合者写真に・・・家族写真・・・。
知った場所が目に入れば・・・数世代も前の同じ景色に不思議を浮かべ・・・
これからも同じ時間の・・・不思議を与えて行ける場所でいられたらと思う・・・。

古民家の役割は・・・暮らしの安心だったろうけれど・・・
その時・そのもっと前の時間を止めたまま・・・引き継がれる暮らしを残す事に意味があり・・・
手前勝手に変わりながらも・・・無理のない場所もあって・・・
姿が消えれば無くなり・・・何もかもがそこから始まるのでは無い、大切な繋がりは・・・
冬眠に入り・・・また目覚めて行くように、ゆっくりと廻り続けているような気がします。

コメント
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