暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

描く

2022年12月17日 | 古民家
 雪景色を描く自然に才能を感じる人はいなくても・・・
瞬きの間に・・・二度と描けない風景を幾重も見ていると・・・
海も山も空も・・・どれほどの傑作を生みだし、どこまで描き続けるのか・・・
1年の最中・・・季節で変化する風景に飽きる事無く筆は動いているけれど・・・
人の造った風景を描いて見れば・・・新しい町ほどほど色つやが無くなっているような気がする・・・。

経験や感覚でモノ造りが出来上がると・・・それぞれの中に愛嬌がのぞいて・・・
機械で量産して、正確や間違がない無いと解ると・・・色つやが見えて来なくて・・・。
指先の感覚でまんまるな部分を撫でてみると・・・数字の正確さでは無い方が・・・
なんだか手に馴染んで・・・少し大げさに造る方が、大胆で安心出来る時もある・・・。

檜の柱も・・・杉の床板も、無垢でこしらえた住まいには・・・
色褪せや日当たりの良い所悪い所・・・子供が遊ぶ場所に・・・水廻り・・・。
暮らしの中で傷ついて・・・汚れて、水をこぼしてオシッコされて・・・
家族の時間が住まいを育て・・・いろんな景色を育てて行く・・・。
薄汚れても味になる自然の素材が・・・どれだけ住まいに使われているかで・・・
時間が過ぎれば・・・二度と見れない住まいの生い立ちが記憶に残り・・・
想い出となって、次の世代に引き継がれて行くと・・・
自然と人が才能を育て・・・二度と見れない景色や暮らしの風景が描けるような気がします。
コメント
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