暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

贅沢

2022年12月10日 | 古民家
 贅沢な記憶を思い浮かべて・・・幸せな暮らしに憧れを追いかけて・・・
誰もが一緒に走れば心強く・・・弱い人も強い人も、背比べで笑いながら・・・
思いの外贅沢が出来なくて、大抵ひもじくても・・・みんなで造った道のりは・・・
ずいぶんしっかり出来上がっているように思えた・・・。

豊かになると道筋が増えてしまい・・・人もゴチャマゼで増えて・・・
小さな町も大きく広がり・・・空を見上げる人と、見降ろす暮らしに繋がりは途切れて・・・
回覧板を開く時間ももどかしく・・・拠り所となる場所が造れないまま、地域の温もりは冷めてしまう・・・。

住まい造りに関わる人はたくさんいて・・・鳶さんに大工さん左官屋さんに水道屋さん・・・
物造りにたくさんの手が関わるのは当たり前でも・・・住まい造りほど多いのも珍しく・・・
細かく分かれた技術の集まりで、暮らしは支えられている・・・。
一生以上住み継がれるはずの住まいは・・・家族や地域の繋がりが薄くなると・・・
誰も振り返らない住まいに、人の暮らしは留まらなく・・・
どの場所も・・・空き家の町に育ってしまう・・・。
人の成長を見守るように・・・住まい造りに関わる人の集まりが一生続く暮らしこそ・・・
贅沢な毎日になるような気がします。


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守られる

2022年12月10日 | 古民家
 実のなる木々や広い大地一面に・・・収穫の風景を見ると・・・
いくらかの人々がそこで暮らし・・・その場所で幾重にも重なり合っているのだろうと・・・
人の気配も少ない空の下には、どれほどの苦労があって・・・どれくらいの人の関りがあったのか、空を見上げてしまい・・・
下を向いて毎日を暮らすよりも・・・上を向いて歩くほうがどれだけ力をもらえるのか・・・
自然を相手に過ごす場所ではそんな事を考えてしまう・・・。

生暖かい風も・・・寒風吹きすさぶ日も、リンリンと突き刺さる日差しも・・・
生まれた場所を離れず、繋いで来た暮らしに変わりを迎える事も無く・・・
ただそこで向き合う愚直な想いは・・・継がれて来た文化を守る教えが、素直に守られて来たんだろう・・・。

田舎暮らしに紆余曲折苦労はあるけれど・・・それ以上に幸せが感じられるからこそ・・・
移住や週末住宅・・・ワーケーションと、田舎や地方に足を運び・・・
一旦は離れてしまった場所に戻ろうとしている・・・。
大切な住まいを生かすように・・・移築や再利用を繰り返して住まいは守られて来ていたのに・・・
気軽でも無いのに・・・手軽に手に出来る住まいを背負えば・・・
人の繋がりも・・・自然との関わりを、気にする風も無く・・・
流される暮らしを過ごしてしまう・・・。
体一つで造り上げて来た地域も暮らしも・・・人の繋がりも、歴史や伝統・・・
飽きるほどの時間と連なる時間とで・・・暮らしは組み立てられて来たんだと思う。


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