暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

特別

2022年11月11日 | 古民家
 特別な日に特別が待っていれば・・・とても特別な一日で楽しくても・・・
特別じゃない日に・・・特別でおどかされると、もっと特別な一日になるのかも・・・。
いろんな大人が作った今日の日が・・・たくさんの記念日になって来たのはいつの日からか・・・
特別は・・・少ないから・・・特別なんだと思う・・・。

棟上げをすると・・・棟梁や家主が屋根から、お餅やお菓子を放り投げ・・・
住い造りの祝いを、ご近所さんにもお裾分けしていた・・・。
みんなの暮らしをみんなで分かち合う・・・とても良い風習だと思うけれど・・・
知らない誰かが別々に、暮らしを組み立てて行くと・・・
店先に並ぶような住まいを選んで買って来て・・・
みんなで喜びあえる・・・特別な日が一つ・・・無くなってしまう・・・。

足の裏や・・・足の指のあいだにムニリと土の感触が心地よくて・・・
手の平にまとわりつく、ネチリとした冷たさが心に残る・・・。
土壁を、近所の子供達でこねくりまわして・・・数か月もすると強烈な臭いをまき散らし・・・
藁や麻の発酵が進めば・・・粘り気のある土は、竹小舞にムリリとしがみ付いて・・・
100年も暮らしを守ってくれる・・・。
住い造りが特別なのはご近所さンも一緒で・・・お裾分けは誰もが分け合い受け取り・・・
一生に一度の特別で・・・みんなで喜び合える記念日なんだと思う。


コメント
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