暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

薄闇

2022年11月08日 | 古民家
 ふと気付けば・・・薄っすら空は幕を閉じ、音も静かに閉じている・・・
四角い灯りはポチポチ並んで・・・いろんな香りと一緒に世界を変えて行く
と・・・
駆け足よりも早く・・・お母さんの声よりも遠くに、今日は過ぎて行き・・・
ようやく終わりを迎える準備は整って・・・目の前の友達の顔にも幕が下りようとしている・・・。

街灯が頼りない帰り道にも遊びは転がって・・・無理やり運ぶ石けりや・・・
いつまでも遠回りの影踏みは・・・名残惜しむ毎日の繰り返し・・・。
外で遊ぶ子供の勢いはとことん少なくなり・・・小さな近所の公園は、役目を終えた遊園地みたいに・・・
赤青黄色が鋭く映えて・・・一人遊びを知らない時間に入って行く・・・。

どこにでもある風景が、いつのまにやら作り変えられるのは・・・
大きなビルの・・・大きな街に広がり続けて、どうにも止まらなく手を取り合うと・・・
流れ流され・・・気付かない時間へと押し流されていってしまう・・・。
電球の灯りが初めて灯った時・・・太陽が町の中に生まれたと・・・
誰もが細い目をして歌ったけれど・・・時間を忘れて遊んだ薄い記憶は・・・
照らし出されてしまうと眩しくて・・・幼い記憶に影が落ちてしまう。
コメント
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