暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

控えめ

2022年09月28日 | 古民家
 頼りなく・・・線の細さ、と・・・言葉が似あうのは・・・
控えめで・・・おとなしく、ムリムリと前には出てこない様子で・・・
小さな日陰の・・・わずかな場所に、隠れるように咲く花の姿・・・。
蹴落とすくらいに元気よく・・・命を感じる勢いがあっても・・・
どこか遠慮に共生する、穏やかな生き物の世界が・・・
この国の生態系の中に、染み渡っているような気がします・・・。

どこまでも興味深々なお国柄も・・・遠巻きで人見知りな暮らしの中に・・・
どこまでもお節介で暖かな地域が育ち・・・忘れられていたような時間の中で・・・
自分達の暮らしを愚直に繋ぎ・・・怪しい伝統も、外から見れば野蛮な文化も・・・
先人から受け継いで・・・その場所でしか育たない魅力ある文化になりました・・・。

森の人と呼ばれる動物以外に・・・今でも森深く、静かに暮らしを残す場所はあるようで・・・
奇異な目と・・・野次馬の姿で覗き見ようとして、自然との暮らし方をごちゃまぜにしてしまう・・・。
日本の伝統を探しに来る人達は・・・どこにでもある町やお店を覗きたいのではなく・・・
頼りなく、物憂げな・・・
それでいて力強い伝統の文化と、繋がれて来た歴史ある町に立ってみたいと思っているはず・・・。
深い伝統の煩わしさと・・・少しの思いやりと、そこでしか味わえない感覚は・・・
自生する固有種のように・・・守り繋げて来た暮らしの様子なんだと思います。

コメント
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