暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

一つまみ

2022年08月29日 | 古民家
 得手不得手は、・・・
好き嫌いや似合う似合わないとか・・・一つとして同じにはならない個性と似ていて・・・
生まれた時に持っていたモノと・・・努力して手に入れたモノがあれば・・・
生まれた家で・・・その先の暮らしが決まる不思議を、疑問に思わない時代や国があって・・・
ライオンやゾウが人になれないようなものだと・・・変えられない運命と思いこまされて来た歴史もある・・・。
なんにでもなれると思いながらも・・・ちぐはぐな環境で、それも叶わない現実があっても・・・
多種多様な人種や生き物が行きかう場所では・・・それぞれの役どころを受ける者がいる事で・・・
世の中が上手く廻っているような気がします・・・。

漆器が生まれるには・・・お椀やお盆の生地を採取して、加工する技術者がいて・・・
漆の木を育て・・・漆を掻く職人がいる・・・使う道具を加工する職人もいれば・・・
漆を一つ塗るにも・・・幾重もの工程を、幾重もの手仕事が、繋がれています・・・。

宇宙に人が行ける技術があっても・・・冬に、おいしいトマト一つ満足に育て上げられない不思議がある・・・。
細分化されて来て嫌がられる仕事も・・・最先端の技術の影を支える屋台骨で・・・
押し付けるような仕組みの中に・・・忘れ去られてしまう悲しい暮らしが、実は一番崇高な仕事なのかも知れない・・・。
派手な伝統工法の技術にも・・・忘れられない一つまみの隠し味が、消えてしまいそうな現実があります。

コメント
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