暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

風流

2022年08月25日 | 古民家
 北風小僧が走り回れば・・・あちらこちらに彩りが広がり・・・
見通す山々の頂きには、目に見えない寒空が染み渡って行く・・・。
麓の暮らしに落とし込まれるまでは・・・もうひと時のいとまが必要でも・・・
これから巣ごもりしようと、自然の暮らし達は・・・いそいそと準備を始める・・・
枯れる自然の豊かさは・・・人との境界線をいともたやすく引き上げて・・・
同居できない者同士が・・・キシキシとにらみを利かせ、どこまでも人の暮らしはおぼつかないモノである・・・。

冬支度を真剣に考えるほど・・・快適な暮らしに変化は薄く・・・
保存食など・・・災害の合言葉のように、唱えるだけの文字が浮かんでいる・・・。
古民家の暮らしに・・・漬物や酢漬け、衣替えに雪囲い・・・
夏の簀戸から襖や板戸に交換する営みも・・・畳の香りと共に流れて行ってしまったようです・・・。

窓を開けると、お隣さんと握手出来る間柄・・・
それでも・・・朝晩の挨拶が精一杯のご近所づきあいは、親密なのか他人事なのか・・・
家族の付き合いが希薄な社会に・・・子供の記憶も大人の想い出も写されることは無く・・・
3世代の一つ屋根の暮らしが・・・子供も大人もどれほど安心出来る傘の下で・・・
そこに現れるご近所さんや・・・お節介なご親戚さんは、頼れる地域造りになっていたんだと思う・・・。
節目を感じると・・・暮らしの中に、風流な世の中の暮らしを感じます。

コメント
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