暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

迷い場所

2022年05月21日 | 古民家
 つつましい社に人が集まり・・・やんごとない説明を受けては、ガラガラと流れて行く・・・
変則な交差点で・・・切通しの入り口で・・・
少し居心地悪そうで・・・気付きそうで気付かない場所には・・・
どこか歴史の香りが残っているもので・・・
誰が鎮座されて来たのか知る由もない・・・そんな迷い場所がそこかしこに残っている・・・。

古い町ほど・・・城下に宿場、戦国の世ならば・・・合戦場まで・・・
歴史の上に歴史が覆われ・・・暮らしの姿は伝えきれないまま薄くなって来ても・・・
ふとしたきっかけで、この世に生まれ変わり、止まっていた時間は流れ始めます・・・。
それは、正しく理解されなくても・・・本来の意味が知られなくても・・・
その時代に暮らす人達が・・・時代に合わせ理解して、次の世代に残れば良い気がします・・・。

文化を継承するのが重荷になれば・・・いづれは消えてしまう・・・。
一子相伝の技術が、一子相伝なだけに・・・
失われて来たのか、繋がれて来たのかも、知られない伝統もあったのかも知れない・・・。
側溝の・・・田んぼの畔の片隅に、のっぺらぼうのお地蔵様・・・
泣いているのか笑っているのか見当もつかない・・・怪しげな出で立ちに・・・
生れた理由を語りはしないけれど・・・今も残る古民家の空き家にも、似たような境遇が見え隠れして・・・
永遠に繋がる事の難しさを感じます。
コメント
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