暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

人情

2022年05月08日 | 古民家
 手を軽く握って・・・輪を造って…そこからのぞき込むと・・・
いろんな景色が見えて来て・・・大きなお月様を見て・・・
薄ぼんやりな町の風景を見て・・・いつもとは違った場面と出会えば・・・
どこまでも続く彼方に・・・ヒョイと、片方の草鞋を空に飛ばして・・・
明日の天気を占ってみたりする・・・。

歴史ある町に顔を覗かせると・・・決まって子供の頃の遊びを思い出し・・・
狭い玄関の・・・低い鴨居が並べば、小さな社宅住まいを思い出す・・・。
公団の団地暮らしも・・・懐かしい記憶にある方もいるだろうけれど・・・
どうにも・・・地面に近くないといけない性分で・・・
贅沢にも・・・数か所の社宅の間取りを思い出し・・・
煩わしさも少し心地よい、ご近所付き合いの暮らしを懐かしむ・・・。

人情風情と言いながら・・・昔の暮らしを懐かしむけれど・・・
カタチばかりの暮らしをいくつ並べても・・・人の情けが生まれて来る事は無くて・・・
人情ある町が造られるのは・・・人の暮らしが幾千も繋がれ育って来たと思えば・・・
この先同じ暮らしが生まれる事も無く・・・
古民家のように忘れられ・・・いつの間にか消えてしまうんだろうと・・・
無しい空を仰ぎながら・・・片方の靴を空に飛ばしているのかも知れない。





コメント
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