暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2022年05月01日 | 古民家
 ウニョウニョと頼りない細さが愛らしく・・・
見知らぬ間に太く丈夫な体で巣立つと・・・そこには手も付けられない緑が森を造っている・・・。
実りを求める植物はあんなにも弱弱しく・・・少しの違いで力尽きてしまいそうなのに・・・
雑多に生きる力強さは・・・森にも庭にも育ち、人の暮らしも関係が無いみたい・・・。

学校帰りに拝借していた柿の実は・・・今ほど甘かったのだろうか・・・?
当時はそれがご馳走だったのは、嬉しい味覚に想い出を載せるから・・・
相当美化されているのかも知れないけれど・・・渋みで苦い経験をしながら・・・
食らいついた柿やイチジク・・・アケビ達に、今食べると愛想を振り向ける自信が無いかも・・・。

あばら家の暮らしから・・・夏も冬も快適な暮らしに変わると・・・
古い記憶を懐かしんではみても・・・その頃が幸せだったと思う人も少ないような気がして・・・
多少の無理がきいて、破天荒だった暮らしを懐かしんで・・・
隙間風の住まいに、笑い話しが沸いても・・・嬉しい味覚とは思えないような気がする・・・。
甘い柿を育て続けるには人の手が必要で・・・健康的な森を育てるにも、人の手が欠かせなくなってしまったのは・・・
雑な自然の力強さを、人が奪ってしまったから・・・。
手を加える事で良いモノは出来上がっても・・・力強く生きる姿を消してしまうような気がします。


コメント
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