暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

輪の中

2022年04月28日 | 古民家
 木に土や石・・・どれもこれも、身近にあってかけがえのないモノばかりだけれど・・・
コンクリートやプラスチックの手軽さを知ってしまうと勘違いしそうで・・・
丈夫で腐りにくいと思える、鉄にアルミと比べてしまうと・・・
木の家は、昔ばなしに出て来そうな、お化けや妖怪達みたいに・・・
信憑性の無い輪の中に入ってしまうのかも・・・。

木造住宅を歌う住まい作りは失われる事無く・・・なんだか続いていても・・・
張り合わせや・・・重ね張りの技術で、廃材になりそうな木材も・・・
木質材として生きかえってはみたものの・・・接着剤まみれの美しい姿に・・・
廃材利用の技術のすばらしさは・・・大きな暮らしに中に埋もれて、感心してしまう・・・。

大きく曲がった地松の梁は・・・大きくて重たい屋根を支える粘り強さがあり・・・
忘れるくらい長い時間を過ごして育った・・・太い欅や栗の丈夫さが住まいを支える・・・。
柱に加工した丸太の、端の材料は・・・屋根の下葺き板として利用して・・・
余ることの無い工夫があった裏には・・・細かな手仕事が支えて、多くの人が関り合う事で残されて来ました・・・。
下支えする仕事・・・気の遠くなる仕事・・・大切に思う仕事・・・
みんなで分かち合い繋げる仕事・・・
足りないモノは・・・一番大切で大きな輪の中にある仕事なのかも知れない。



コメント
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