暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

入り口

2022年04月15日 | 古民家
 寄せ付けない時もあれば・・・招き入れる時もある・・・
簡単な造りのようで、何かと雑に扱われ・・・思い通りにならないと、いけ好かなく感じられてしまう・・・。
西洋のそれとは考え方も違うけれど・・・普段使いは同じようなモノで・・・
衣装としての姿カタチはたくさんあるけれど・・・日本の文化では、とても繊細な扱われ方だったような気がする・・・。

暮らしを守る住まいの入り口は・・・強固な扉でなければいけないのに・・・
薄い木の板の戸板に・障子ではおぼつかない気がして・・・
街道に並ぶ商家の窓には・・・それぞれの姿の格子が並んでいても・・・
お城の櫓門のように堅牢な造りだったり・・・
土蔵の重厚な扉では・・・出入りに、とてつもなく不便だったりもすると思えば・・・
四季と隣り合う暮らしの中で・・・一番心地よい住まいのカタチに、建具も変化して来たのかも知れない・・・。、

襖は・・・十二単くらい、幾重も下張りをされて着飾り・・・
障子は・・・格子の造りや木組みにこだわり・・・手漉きの和紙で仕上げられる美しさがあり・・・
正目の真っすぐな木目と・・・天然乾燥で無理無く下処理された木材が、長い年月愛される建具になる・・・。
どこまでも素直に・・・出入りするだけの入り口や、風を流す窓には・・・
無骨なまでの格子や鎧戸だけでは無い・・・文化が香る誘い口が・・・
日本の建具には残され・・・住まいに彩りを添えているような気がする。


コメント
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