暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ぼんやり

2022年04月12日 | 古民家
 錆の被ったカラカラの看板が・・・音も無く揺れて・・・
紙のような薄いガラスの向こうには、幾重にも重なる埃の段ボールがひしゃげてる・・・。
人の住まなくなった時間は駆け足で、記憶が薄れるようにぼんやりと過ぎて行く・・・。

景気の良さと・・・人の活気が混ざり合い、ほどない田舎の小さな町に人が集うと・・・
勢いよく暮らしが沸騰して、小さな文化が生まれて来る・・・。
ひっそりと繋がり幾重にも積むんだ,僅かな暮らしにも・・・時代の良さが残り人が集うと・・・
消えそうな文化は生まれ、次の世代へと残されて行く・・・。
それぞれの家族に文化や風習は残り・・・手仕事で生み出されたモノすべては民藝と訳され・・・
素朴さや、ただ暮らす仕草に美しさや想いが宿っている・・・。

もしかすると・・・消えてしまった文化が、山の影や川の下に取り残されてしまっているのかも知れないけれど・・・
知らない場所の、知らない家庭で・・・その文化は残っているのかも知れない・・・。
世界には・・・この先見聞きするはずも無い、たくさんの暮らしがあって・・・
いつの間にか、カラカラと音を立てて泣いたり、笑ったりして・・・
生まれて来た歴史を、この先も数えているんだろう・・・。
通り過ぎる時間を悔いる想いは多いけれど・・・大切に思う心も、たくさん抱えられる暮らしでありたいと思う。

コメント
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