暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

途方もない

2022年03月17日 | 古民家
 両手を広げた姿は、羽ばたくように・・・
つま先立ちして、背伸びするみたいに・・・
森の中には数え切れない木々が隠れていて・・・名前はあるけど、あまり知られていない草花まで・・・
大きな樹の下に・・・小さな生き物が、守られるように育ちながら・・・
小さな命も・・・大きな樹を支えている・・・。

枝葉を伸ばした植林の森は・・・下草におひさまが届かなくて、健康的な森には育たなくて・・・
まっすぐ素直で、天にまで昇るには・・・枝葉を上手に切って、密にならないように間引くことも大切で・・・
枝葉の無い幹はスルリとまっすぐ・・・枝葉は幹のてっぺんに残るように育ち、60年近くお手入れをすると・・・
ようやく住まいの柱材へと生まれ変わって行きます・・・。

杉の木以外に・・・松や欅、栗、栂・・・いろんな姿カタチの樹の使い方はあるけれど・・・
同じ木でも・・・育った場所で、住まいのどこの場所に使うかも考えて・・・
命を頂いたからには、使い倒すくらい・・・あきれるほどの時間、住み継がれるほど丈夫な造りに組み立てる・・・
そんな途方もない技術が・・・森を育てる職人を育て、森も守り多様性ある日本の文化が守られていたんだと思います。



コメント
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