暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

生き物

2022年03月12日 | 古民家
 ガラスの器を手で囲み・・・チリンと冷たい音が鳴ると・・・
夏の暑さも涼しげで・・・
陶器の器を囲む手の平は、ヅヅンと重さが伝わり、暖かな気配が寄り添って来る・・・
木の器に手をくべると・・・鼻を鳴らす香りが、頭の中を駆けまわる・・・。

コンクリートに鉄・・・ガラスに囲まれた住まいがモダンに建ち並ぶ・・・
肌で感じる重さや軽さは・・・色や質感、見た目でも感じるけれど・・・
肌に触れてみれば・・・撥ねつける硬さに、強さは感じても・・
やさしさや安堵は感じられない・・・硬い暮らしになるような気がする・・・。

木のぬくもりは・・・生き物と生き物が一緒に暮らす・・・
生が寄り添う住まい造りが育ててくれる・・・命ある暮らしになる・・・。
庭に木々や草花を育てるのも・・・身の回りに纏う事で、安堵ある住まいでありたいと思うのかも・・・
無機質なモノを手にするのは・・・好奇心に駆られて見知らぬ世界を知りたいから・・・
何度となく繰り返す日常は・・・柔らかさと軽さの中が、似合うような気がします。





コメント
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