暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

身にまとう

2022年02月09日 | 古民家
 山間にこっそりと残る古民家・・・もうすぐ・もうすぐと廻りの景色を数えながら・・・
ジリジリと姿を現さない古民家は・・・集落のずいぶん奥にあって・・・
落人伝説や・・・今は街中でも、ピンボケした白黒写真の頃は何もなかった場所だったり・・・
廻りの環境と景色が・・・建物の雰囲気と合わない時もあって・・・・
ストン・・・と置かれた古民家を置物みたいに感じる時がある・・・。

文化財は、いろいろランクがあるようで・・・
国や県・・・市や地域、補助金に募金などで修繕・維持費が賄う事が出来ても・・・
多くは持ち主さんの負担で・・・世代が変われば売却されて解体される・・・
そんな古民家が、日本のあっちこっちにちりばめられている・・・。

竹藪の小高い裏山と・・・道から背伸びする粗い石垣を眺めていると・・・
長屋門の立派な門に・・・ススっと心が引かれ、庭木に見え隠れする母屋の姿を想像する・・・
道の反対には、手つかずの川が流れて・・・風がチクリと冷たく感じながら・・・
山に囲まれた狭い空には・・・薄い雲が張り付いて、瞬きもしないで見ていれば・・・
景色が動いているのか・・・自分が回っているのか解らなくなる・・・。
身にまとう暮らしの中には・・・建物も景色も、みんなが寄り添う眺めが似合うような気がする。
コメント
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