白い壁が並んでいる・・・細く小さく緩やかな、小川の流れがフラフラと・・・
色褪せた空気が水にあたると・・・丸いお口が川面に浮かんでいる・・・。
車もようやくすれ違う窮屈な道は・・・人の暮らしが造った道で・・・
馬や籠・・・大八車や人力車の通り道・・・。
格子が並んだ町並みに・・・人の流れはしっくり来ても、車がグイグイ走るのはどうにも似合わなく・・・
せわしそうに流れる人の顔が、ひと廻り明るく思えるのは・・・
キララと眩しい高いビルを眺めるよりも、しっとり落ち着いた時間を体で感じられるからだと思う・・・。
たまにはジャンクな食べ物も食べたくて・・・たまにはじっくり豪勢な食事もしたくて・・・
興味は尽きない言葉が口から溢れても・・・馴染んだ毎日に帰って来るのが一番心地よいと思う・・・。
思い出す毎日に、時間の流れはゆっくりと・・・大きな鯉が川の流れを遡っている・・・