暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

銭湯

2021年12月28日 | 古民家
 ため息もこぼれる至福の場所は、それほど多くは無くて・・・それほど少なくも無いはず・・・
受けるはずもない苦労は付き物で・・・友達とのいさかいや、意味の解らない数字が並ぶ授業・・・
仕事での失敗も・・・恋人との口ケンカも、ずいぶんと後になれば喉が枯れるほどの笑い話になってしまう・・・。

唐破風の壮言な造りを潜り抜け・・・別世界へ入り込むのはおとぎ話の世界・・・
ガサガサと話し声も止まらない、大きな天井を見上げて・・・
体がザブンと収まる湯舟の中には・・・知った顔も、見知らぬ顔も揺れる言葉が躍っている・・・。

銭湯が特別な場所で・・・暮らしの中で特別な場所だったのは今も変わらず・・・
真白な湯舟よりも、ゴロゴロした石に・・・木目も浮いて少しシミのある壁や湯舟がアッサリ落ち着いて・・・
古民家の屋根の下・・・畳に障子や襖に囲まれた暮らしも・・・
存外癒しの空間に想えるのは・・・同じ感覚かも知れません。




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