暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

うすぼんやり

2021年12月25日 | 古民家
 暗い暗いと思いながら・・・道ゆく先に闇は感じなくて・・・
おひさまみたいな明るさと騒がしさを、どこにいても感じると・・・
キリリとした空気が広がる田舎町に・・・懐かしさとさみしさを感じる・・・。
月の明かりをまぶしいと思える帰り道に・・・目隠しの暗さに不安を持つ気持ちは・・・
今ではおとぎ話の中でしか伝えられない・・・消えた暮らしになってしまいました・・・。

太陽の下で考える暮らしと・・・お月様の下で過ごす暮らしに・・・
煤けた行燈で迎える夕時に感じるおいしさは別物で・・・
テラテラ灯る電気の明るさの下では・・・見えないものまで見えてしまいそうで・・・
曖昧な色合いやバランスが文化の姿なら・・・電灯の下では、その伝統も色あせてしまう・・・。

漆喰の白に・・・時間を過ごした黒光りする梁や柱のコントラストは・・・
うすぼんやりした部屋の中で映えて・・・派手な柄の襖も、趣味の悪そうな屏風も・・・
あでやかな、もてなしの中で考えられた趣向なのかも知れない・・・。
何もかもが綺麗でなくても・・・整えられた質素な暮らしに、本当の贅沢があるような気がします・・・。




コメント
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