暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

おてて

2021年12月22日 | 古民家
 おぼつかない幼い手が・・・水や土や太陽をつかんで・・・
気が付けば・・・少し硬い大きな手に、皺の目立つ手が支えられている・・・
細く繊細な指もあれば・・・ゴリゴリと分厚い手の平もあって・・・
言葉以上におしゃべりな手の感触は・・・時間の流れを教えてくれる・・・。

土と藁や麻を混ぜて・・・粘り気のある土を造る・・・
堆肥を造るのと同じで・・・作物を元気よく育てる為に時間を掛けて土造りをして・・・
柔らかで元気な土は・・・稲だけでなく、ミミズもオケラもオタマジャクシも元気でいられます・・・。

力強い粘り気のある土は・・・強く暖かな壁になって、元気よく住まいを支えて・・・。
竹や藁・・・杉やヒノキや欅も一緒に、暮らしを豊かにしてくれます・・・。
大量に早く作られれば・・・多くの人に行き渡る、安い商品は生まれても・・・
時間が育て、人の手が何度も入れば・・・大きく育って行きます・・・
指の間を通り抜ける水の流れや土の柔らかな感触も・・・おひさまが通り抜ける暖かな感触も・・・
自然の力の中で生まれて・・・包み込まれる暮らしを感じられるような気がします。



コメント (1)
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