暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

離れて行く

2021年12月17日 | 古民家
 朝焼けも白々と明ける、キンとした家の前・・・
打ち水や、箒を持つ姿を見ると・・・いつの頃からか見慣れない習慣に、整った暮らしを感じる・・・
師走に向かう町中で・・・畳や障子を始末する姿を見なくなって数十年・・・
どれだけ日本文化が削られて行ってしまったのだろうか・・・
同じような時間が戻る訳もないと思いながら・・・
次の世代に受け継ぐにも・・・それが贅沢なんだろうと思う自分もいる・・・。

タダでも引き取ってほしい空き家があっても・・・相続に親・仏壇の行き先など・・・
ご家庭の都合が複雑で、簡単にはいかない場合が多く・・・朽ち果てて行く建物が生まれています・・・。
ゴミのように扱われ・・・市に寄贈されても管理しきれない・・・
地域の有志やボランティアで、何とか生き返る古民家もあって・・・
クラウドファンディングなど・・・資金調達が出来るようになっても・・・
どの地域でも、すべてが継続的に成功している訳でもないようです・・・。

目の前にある獲物をすべて採り尽さない・・・自分の暮らしを守る、廻りとの関わりにほどほどを感じる・・・
自然に近く生きるほど・・・その関係を感じていたけれど・・・
里山の暮らしから離れて・・・森や川や海の繋がりから遠ざかれば、大切な住処からも離れてしまうような気がします。
コメント
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