暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

見上げる

2021年12月10日 | 古民家
 背丈の違いが・・・世界の違い・・・
どんなに背伸びをしても届かない、大人が見る景色を・・・うらやましそうに見上げるけど・・・
見上げる空が近くなればなるほど・・・窮屈で、なんだか息苦しくて・・・
胡麻化すことに慣れてしまう心を・・・グニュンと掴まれてしまいそうで・・・
無邪気に見上げる小さな目を・・・うらやましそうに見下ろしている・・・。

屋根を支える大切な部材・・・屋根の垂木は・・・30㎝くらいの間隔で並べられます・・・。
間隔や太さは屋根の勾配や大きさで変わっても・・・数百本も同じ材を削り、仕上げて・・・
同じ作業の加工する手仕事には・・・1本1本同じようでも少しづつ違い、同じ性質の木材が無いように・・・
加工方法も、木材の性格で変えていかなければいけません・・・。

正解に近い答えはあっても・・・完全に出来上がる事の無い伝統の技・・・
古民家の住い造りには・・・そんな手仕事があって、次の世代につなぐ教えがあります・・・。
転がるように並ぶ新しい住まいと・・・押し寄せるような古く人けの無い住まい・・・
便利すぎる大人の世界を、うらやましそうに見上げるけれど・・・
小さな子供の世界をうらやましく思える暮らしがあって・・・
無邪気な世界の良さを、もう一度見直す必要があると思います。

コメント
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